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第105章 祝福

「……やっば！！めっちゃやっば！！」

目をまん丸にして皆を見渡す梨果。

「ほれ見たことか、やっぱり恐れていたことが……」

「梨果さん目立ち過ぎ……」

呆れる友也。

「うん。めちゃくちゃ目立ってたもんね。」

証人の美月。

「私は愉快で愉快で仕方なかったよ。」

奏音はお爺様譲りのコメント……

「まぁもう済んだことなんだからいいじゃん。何より楽しかったし。」

開き直る梨果。ただ多分このままでは済まない。

「まったく梨果は……でも、ま、いっか。」

「うんうん、いいいい！てかお腹すいたー。結局晩餐会でほとんど食べられなかったよ。」

「お父様、わたしもー」

「奏音お嬢様のお口に合うものがうちにあるかな。」

「父さんなんなの？さっきから奏音のことお嬢様お嬢様って。」

「そうですよ。やめてくださいお父様。」

「いやーでも……」

「おじちゃん私もお腹すいた。」

「美月さんは会場で結構食べてたじゃん……」

「友也くんは夕飯食べたの？」

「うん、あの後松乃さんと髪結いさんと３人で食べたよ。」

「何食べたの？」

「神楽坂の料亭で。松乃さんの知り合いの料亭なんだって。」

「「「「いいなー！」」」」

「……まったく声を揃えて……はいはい、わかりましたよ。みんなお疲れのようだから俺が何か作るよ。」

「よっ！友也くん！いい旦那になるよ奏音。」

「ちょ！梨果！とても友也などが奏音お嬢様の旦那なんて……」

「えー！応援するってこの間決めたばかりじゃん！」

「あー、えー、あー、うん……」