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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第111章 友也の誕生日
「こんにちはー富山さんいる?」

梨果を先頭に店内に入る。

「お!いらっしゃ~い。」

いつもの調子で調剤室から出てくる白衣の富山氏。

「おや?美月ちゃんもいたのかい?相変わらずちっちゃくって“きゃわいい“ねぇ、ムフフ。」

「こんにちは……」

「パンツは買えたかな?」

(このセクハラじじい余計な事を……)

「……」

美月は警戒心丸出しだった。

「あれ?富山さん美月のこと知ってるの?パンツって??」

「ゲホン!ゲホン!それで梨果、ここでは何を?」

余計なことで話をややこしくなるのを防ぐ。

「そうそう、富山さんあれ届いた?」

「おう、届いてるよ。えーっと、ほらこれね、約束通り二組入ってるから。」

富山氏は梨果に紙袋を渡した。

「なんなのそれ?」

「極小マイクロビキニだよ。前のクロッキー会で梨果ちゃんが着けたのと同じ物だ。」

「は?なんでまた。」

「美月と奏音の分だよ。」

「え?」

「なに?!これ美月ちゃんが着けるの?!俺も見たい!」

カウンターから身を乗り出す富山氏、美月が脅えて私の後ろに隠れてしまった。

「はぁ……で、富山さん、これいくらだった?」

「いやいいよ。梨果ちゃんから金は貰えないよ。」

「ええ?頼んだのにそんなの悪いよ……」

「いいっていいって、また……例の、アレよろしく頼むよ。」

(どうせまた生オカズになってほしいとかの話だろう。)

「わ、わかった。じゃあ今時間ないから……」

梨果は周りを見回すと富山氏に向かってそっと制服のスカートをたくしあげてショーツを見せた。

「うほぉお!!」

「き、今日のところはこれで勘弁して……」

紅潮する梨果に嫉妬する。

「……ったく。梨果、用が済んだならとっとと次行くよ。」

(充分すぎる対価だ。)

「えっ!もう行っちゃうのか。」

「富山さんありがとね!“出し過ぎ”ないようにねー」

富山ドラッグを後にした。
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