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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第14章 梨果と父親の駆け引き
階段で二階まで上がると三階のアトリエから父が降りてきた。

「おかえり……」

「……ただいま。」

「ちょうどよかった。届いた荷物をアトリエまで運ぶのを手伝ってくれないか。」

父とは先週の絵画教室での一件以来、顔を合わせるのが気まずかった。
何しろ父は明らかに私の裸を見て“ぼっき”していたもの……
正直嫌悪感すらあった。

「えっ?!今?」

「ああ、何かあるのか?」

「いや……別に。」

父も何となく口数が減っていた。
おかげで帰りが遅い事にも触れられずに済んだけど。

玄関から階段で三階のアトリエまで往復してダンボール箱を2人で5箱ほど運んだ。
急な階段だし下から見上げればスカートの中が見えるのは必然だと思う。両手が塞がってたから防ぎようがなかったけど、父もダンボール箱を運びながらわざわざ上を見ないだろうと高をくくってた。

「……梨果、もしかして下着を穿いていないんじゃないか?」

最後の荷物を持ってきた父が訊ねてきた。

バレた……

「え?いや、穿いてるよー!」

「穿いていないだろ。ちょっとスカートを捲って見せてみなさい。」

「え?嫌に決まってるじゃん。何言ってるの?穿いてるってば!」

「いいから見せなさい!」

語気を強く言われてあわてて私は両手でスカートの裾をめくり上げた。
父が私のアソコを視てる。恐怖で震えた。

「ほほぉ……」

「も、もういいでしょ。」

近づいてしゃがんで来そうになったのでスカートの裾を下ろした。

「やっぱり穿いてないじゃないか。ただでさえそんな短いスカートで誰かに見られたらどうするんだ。」

「う、うん……」

「そもそもなぜ穿いてないんだ?」

「……き、今日プールがあって、家から水着着て行ったら下着を持って行くのを忘れちゃって……」

また嘘をついてしまった。

私を舐め回すように視る父。

(怖い…こんな顔初めて見た。)
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