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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第114章 マカロン発売日

「あれ?富山さん。」
駅ナカの書店前で富山さんと遭遇した。
「よお、どした親子揃って。」
「恐らく富山さんと同じ物を求めに……」
「お、おう。」
3人で書店に入る。
「いつになく混んでるね。」
「ああ、平日午前中にこの寂れた本屋にこの客数は……」
「おや?富山さん?」
「おう……」
「やあ、富山さんもかい?」
「なんのことかな……?」
富山さんの知り合いが何人か来ているようだ。
「どなたですか?」
「自治会の連中だよ。ほら、レジに川瀬さんも並んでる。」
(げっ!……見つからないようにしよ。)
梨果の実家方面の自治会の人たちがいるようだ。文庫本のコーナーに身を隠してやり過ごす。
「父さんの小説も沢山並んでるね。」
友也が“一条院巴”の棚を眺める。
「本当だ、いい店だねー」
「ついさっき寂れた本屋って悪口言ってなかった?」
「そうだっけ?」
過去作品も平積みで仕入れてくれていて嬉しい限りである。
川瀬氏をやり過ごし成年誌“マカロン”を手に入れた。
「あんたら家族なのに二冊買ったのかよ。」
富山氏に突っ込まれる。
「いやいや、この手の本は親子で貸し借りするものじゃないでしょ?それより富山さんこそなぜ三冊も?」
「まぁいいだろ……しかしお前らこそ毎日同じ屋根の下にいる梨果ちゃんのグラビアをわざわざ買うかね。」
「「買うでしょ!」」
また友也とハモってしまった。
「わ、わかったよ……」
なんだかんだ正午近くになっていた。
「友也、昼食食べてくか。」
「そうだね。」
「富山さんもご一緒にいかが?」
「いや、早く帰って梨果ちゃんでヌキたいから遠慮するよ。」
「はぁ……そうですか。」
事実だとしても友也のいる前で他の言い方はできないのだろうか。
(そこがわかりやすくていい人なのだが……)
「じゃ、またな!」
富山氏は足早に去っていった。
駅ナカの書店前で富山さんと遭遇した。
「よお、どした親子揃って。」
「恐らく富山さんと同じ物を求めに……」
「お、おう。」
3人で書店に入る。
「いつになく混んでるね。」
「ああ、平日午前中にこの寂れた本屋にこの客数は……」
「おや?富山さん?」
「おう……」
「やあ、富山さんもかい?」
「なんのことかな……?」
富山さんの知り合いが何人か来ているようだ。
「どなたですか?」
「自治会の連中だよ。ほら、レジに川瀬さんも並んでる。」
(げっ!……見つからないようにしよ。)
梨果の実家方面の自治会の人たちがいるようだ。文庫本のコーナーに身を隠してやり過ごす。
「父さんの小説も沢山並んでるね。」
友也が“一条院巴”の棚を眺める。
「本当だ、いい店だねー」
「ついさっき寂れた本屋って悪口言ってなかった?」
「そうだっけ?」
過去作品も平積みで仕入れてくれていて嬉しい限りである。
川瀬氏をやり過ごし成年誌“マカロン”を手に入れた。
「あんたら家族なのに二冊買ったのかよ。」
富山氏に突っ込まれる。
「いやいや、この手の本は親子で貸し借りするものじゃないでしょ?それより富山さんこそなぜ三冊も?」
「まぁいいだろ……しかしお前らこそ毎日同じ屋根の下にいる梨果ちゃんのグラビアをわざわざ買うかね。」
「「買うでしょ!」」
また友也とハモってしまった。
「わ、わかったよ……」
なんだかんだ正午近くになっていた。
「友也、昼食食べてくか。」
「そうだね。」
「富山さんもご一緒にいかが?」
「いや、早く帰って梨果ちゃんでヌキたいから遠慮するよ。」
「はぁ……そうですか。」
事実だとしても友也のいる前で他の言い方はできないのだろうか。
(そこがわかりやすくていい人なのだが……)
「じゃ、またな!」
富山氏は足早に去っていった。

