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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第114章 マカロン発売日

「こんにちはー」
友也と駅前の中華料理店に入る。
「毎度どうもー」
この店ともすっかり顔馴染みになった。店主は陳さんといって本場広東省出身だそうだ。ぶっきらぼうだが料理の腕は確かだ。
(先生は……いないか。)
梨果の父親もここの常連だが友也が彼を良く思っていないので鉢合わせしなかったことに安心する。
「なに食べようかなー」
壁に貼られたメニューを眺める友也。
「タンメン。」
「え?」
「タンメン。」
「タンメン?」
「ああタンメン。」
「じ、じゃあそれで……」
「お決まりですか?」
注文を取りに来たのは学生アルバイトの大西くんだ。
「タンメン2つと瓶ビールとコーラを。」
「タンメン2つ、瓶ビール、コーラですね。……あれ?」
「どうした?大西くん。」
「お二人のその紙袋……駅ナカの本屋ですよね?」
「あ……そうだけど。」
「マカロン買いました?」
小声でそう訊ねられたので無言で頷いた。
「もちろん僕も買いましたよ。」
「そ、そうなんだ……」
大西くんもお買い上げらしい。
「店長!タンメン2つご注文でーす。」
「はいよー!」
タンメンとビールで腹を満たした。
「ぷはぁー!旨かったー」
「旨いだろ?ここのタンメン。」
友也も気に入ってくれたようだ。
「うん、さすが本場中国の味だねー」
「そうだろそうだろー」
「タンメンの発祥は日本だよ。」
「「え??」」
その声の主の方に振り向くと店長の陳さんが仁王立ちでいた。
「陳さん……う、嘘でしょ……?」
「嘘ついてどうするよ。」
「……に、日本……大好きなタンメンが日本発祥だって……?」
「ああ、俺が30年前にコッチに来てから横浜の友人に教えてもらったんだよ。」
「う、嘘だ……」
「あーはいはい嘘でもなんでもいいからお代は真実の2,200円ねー」
「は、はい2,200円……」
「ほい毎度ありー!」
陳さんに追い出された。
「あはは……またいらしてくださいね。」
大西くんは苦笑いで見送ってくれた。
友也と駅前の中華料理店に入る。
「毎度どうもー」
この店ともすっかり顔馴染みになった。店主は陳さんといって本場広東省出身だそうだ。ぶっきらぼうだが料理の腕は確かだ。
(先生は……いないか。)
梨果の父親もここの常連だが友也が彼を良く思っていないので鉢合わせしなかったことに安心する。
「なに食べようかなー」
壁に貼られたメニューを眺める友也。
「タンメン。」
「え?」
「タンメン。」
「タンメン?」
「ああタンメン。」
「じ、じゃあそれで……」
「お決まりですか?」
注文を取りに来たのは学生アルバイトの大西くんだ。
「タンメン2つと瓶ビールとコーラを。」
「タンメン2つ、瓶ビール、コーラですね。……あれ?」
「どうした?大西くん。」
「お二人のその紙袋……駅ナカの本屋ですよね?」
「あ……そうだけど。」
「マカロン買いました?」
小声でそう訊ねられたので無言で頷いた。
「もちろん僕も買いましたよ。」
「そ、そうなんだ……」
大西くんもお買い上げらしい。
「店長!タンメン2つご注文でーす。」
「はいよー!」
タンメンとビールで腹を満たした。
「ぷはぁー!旨かったー」
「旨いだろ?ここのタンメン。」
友也も気に入ってくれたようだ。
「うん、さすが本場中国の味だねー」
「そうだろそうだろー」
「タンメンの発祥は日本だよ。」
「「え??」」
その声の主の方に振り向くと店長の陳さんが仁王立ちでいた。
「陳さん……う、嘘でしょ……?」
「嘘ついてどうするよ。」
「……に、日本……大好きなタンメンが日本発祥だって……?」
「ああ、俺が30年前にコッチに来てから横浜の友人に教えてもらったんだよ。」
「う、嘘だ……」
「あーはいはい嘘でもなんでもいいからお代は真実の2,200円ねー」
「は、はい2,200円……」
「ほい毎度ありー!」
陳さんに追い出された。
「あはは……またいらしてくださいね。」
大西くんは苦笑いで見送ってくれた。

