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なりすました姦辱
第2章 制裁されたシングルマザー
 家を出たいと思うが、母のことは好きだし、まだ始めたばかりで、身分に相応しい服飾品を色々と取り揃えたから、貯金が全くできておらず、やむなく居心地の悪い家に留まっている。

 窓に映る自分のシルエットを見つめ、

(髪、もうちょい大人っぽい長さにしたいし、色も暗めにしたほうが仕事の幅も広がる気がするんだよね……つったら、ママ、お金出してくれんかな。でも財布買ってもらったばっかだしなぁ……)

 予算やコンセプトによっては、ヘアスタイルや髪色を変えたりするのも込みでの依頼が来ることはあるが、専属になりたてでは、そんなレベルの仕事は来ない。小麦肌に合うと思い、ストレートヘアでかなり明るい髪色にしているが、JKをやっている時は気にならなかったものの、人の目をより意識する立場になってみると、あまりにギャル感丸出しに思え、もう少し大人っぽいキャラにしたくなっていた。

(……いてっ)

 真璃沙がスマホで有名ヘアサロンを検索し、料金の高さに眉を顰めていると、電車が揺れた拍子に吊革を持つ腕へ、隣に立っている男の肘がぶつかってきた。

(しっかり立てよ、オッサン。痣んなったらどうしてくれんだよ……って、キモ)

 小さく舌打ちして視線を向けたが直後、背がぞわりとした。

 いかにもな安物なのに、くたびれて型崩れしたジャケットの袖の折り返しがほつれてしまっており、ボタンも一つ取れて糸を伸ばしている。丸い腹を乗せたベルトで止められている太めのパンツに、足元も合皮が剥げ、底の擦り減ったビジネスシューズ。もう若くはなく、ただでさえイケてない──というより、ブサい容姿をしているのだから、せめて身装くらいはまともにしたらいいのに、なぜにそこまで無頓着でいられるのかと、見せられているこちらが腹立たしくなる。

 男は舌打ちが聞こえなかったのか、スマホの画面を凝視し続けていた。覗いてやると、Xが表示されているようだが、タイムラインをスクロールさせているわけではなく、ずっと同じ画面を見つめている。目が真剣だ。

(なんか、こわ……)

 距離を取りたかったが、せっかく確保したスペースを失いたくはなかった。

 ブサメンはブサメンなりに気を遣って、そっちがどっかいけよ、と身勝手なことを考えつつ、男と目が合わないのをいいことに横目で睨んでやった真璃沙だったが、視界の下方に違和感を抱だいた。
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