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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
「いやその、とにかく、お話をお聞きしたくてですね」
「この人が言った通りじゃないですかっ、他に何もないですよ」
「落ち着いて下さい。駅で事案が発生した場合、私たちもお話を聞かないわけにはいかなくてですね。たぶん、お話を聞くだけで済みますから」

 お話お話の一点張りである。

 安全維持業務を委託されている警備会社から派遣されている二人は、彼らだけで事案を収束させることはできず、駅に押し付けてしまおうという結論に至ったようだった。

「まあまあ、ここで立ち去ってしまったら、あとで面倒になる可能性もありますよ。逃げた、って見なされて……交通事故と同じです。私は時間大丈夫ですから、一緒に行ってお話しさせてもらいますよ」

 あのギャルは逃げたではないか、と言いたかったが、ゴリラ男は見た目の割には丁寧な口調だったから、保彦の怒気を幾ぶんは和らげた。だいぶん早くに出てきたし、どうせ、何か書類に名前と住所でも書いたら終わり、どちらも書くのは土橋のものだし……。

 不承々々ながら、保彦はゴリラ男と警備員たちともに駅務室に向かった。

 だが警備員は、駅員に保彦たちを引き渡すと、二、三の言葉を交わしただけで、業務に戻っていってしまった。とても詳細な引き継ぎが行われたようには見えない。嫌な予感は的中し、担当することになった駅員は甚だ面倒臭そうに、事の経緯を確認してきた。

「さっきのあの二人が知ってますよ」
「いえ念のためです」

 イラッときたが、仕方なく何が起こったかを説明してやった。全くの濡れ衣なのだ、と、もちろん脚とはいえ一度は勃起を当ててしまったことは伏せ、適切に要約して話す。なのに横からゴリラ男が、ゴリラなりに良かれと思ってなのだろうが、誰と誰の立ち位置がどうだっただのと注釈を入れてくる。駅員の手元を見たが、話していることの半分くらいしかメモっていなかった。何だこの儀式は、とキレてやろうとしたら、制服の男が二人入ってきた。ベストには警視庁と書いてある。もしかしてこいつらを呼ぶための時間稼ぎだったのかと訝しめるほど、二人を見た駅員の顔は明るくなった。こいつもまた、事態を収束させる任務を放棄したのだ。
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