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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
 拘束元が委託警備員から駅職員、そして警察官とランクアップされて、外に出されてパトカーに乗せられた。着いた警察署で、また、一から説明をさせられる。ゴリラ男の言う茶髪学生の存在には、警察は全く興味を示さなかった。押し付け先のない、国家権力として事態収束の最終責任を負っている彼らは、警備員や駅員に見習って欲しいほどしつこく訊いてきた。あんまり反抗的だったり、おかしな態度を取ったりすると彼らの勤労意欲を刺激してしまいそうだったから、憶えていることは正直に答え、憶えていないことは正直に憶えていないと答えた。どこへ行くつもりだったのかと訊かれても、きちんと北欧フェアだと答え、当然、冴えない中年と北欧文化を結び付けられなかった彼らは、何かボロを出さないかと詳細に突っ込んできたが、いつぞやスイッチの入った愛梨が滔々と語ってくれた講釈を思い出して、最後まで乗り切ることができた。

 警察は、これ以上探っても何も出てこなそうだというところまで掘り下げて、ようやく解放してくれた。部屋の外に出されると、壁に架けられた丸時計は12時を超えていた。長椅子からゴリラ男が立ち上がって出迎えてくれる。どうやら待っていてくれたらしい。

 パトカーで連れてきたくせに、帰りは歩いて帰らされた。署から百貨店まで歩くにはかなり距離がありそうだったから、いったん、ゴリラ男と二人で歩いて最寄り駅へ向かう。

「いやぁ、警察っていうのは、何であんなに杓子定規なんでしょうね。同じことを何度も話さされましたよ」

 呆れ笑いで言うが、そもそも、このまま終わらせないほうがいい、と言ったのはゴリラ男だった。勧めに従ったらこんな目に遭ったのだ。文句の一つも言いたかったが、悪気は全くなさそうだし、といって何も話さないというわけにもいかず、

「あのギャル……女の子とお知り合いですか?」
「はい、元教え子です。あ、そうだ、今更ですみません、私、教師をやってます、草野と申します」

 なるほど、それでブサ野か。ギャルが思わず呟いた渾名を思い出す。絶対科目は体育だろう。裏の渾名が示す通り、どうやら生徒たちからは侮られているようだ。

 保彦も土橋の姓を名乗り返した上で、
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