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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
 女を男の奴隷になどと、到底受け入れべからざる妄言であるにもかかわらず、若手女性の中でも有望で、日頃から目をかけてやっていた、先んじて奴隷の身分を受け入れていた部下が、普段からは考えられないほどに痴濫し、盛大に絶頂する様を見せつけられた。潮しぶきを撒き散らしている場所には土橋の指が深々と突き刺さっており、いっぽうの自分の肉洞は、誰も何も掻き回してくれていなかった。

 できることなら、身動きできない姿で凌辱されるという、凄惨極まりない状況とあっては、屈服もやむないことだったのだ、という釈明に頼りたい。

 だがあの日以来、会社で汐里と顔を合わせ、まるで夢であったかのように彼女がこれまで通りに接してきて、自分もショックも抱えながらもパフォーマンスを落とさず職務をこなし、家では母としての矜持と子供への無償の愛情にかけて、委細変わらず俊介と接していると──、ミヨさんも帰り、俊介も寝静まり、持ち帰った業務を終えて寝支度をするときには、下腹の疼きは耐え難いものになるようになっていた。

 すぐ近くに子供が寝ているのに、下衣に突っ込んだ手が止まらない。声を出すわけにはいかず、手のひらで口を塞ぐと、息はおそろしく熱く湿っている。より多くの性楽を得ようと指を動かせば、絶対に子供に聞かせられない音が立ってしまって慌てて緩めるが、直後から牝器が頻りに撫玩を乞うてくる。

 涼子が自慰を行うのは、この歳になって初めてだった。

 したことはなかったし、する必要もなかった。よって性知識としてで知っている限りでは、愛する人に抱かれているのを思い描きながら……というのが通例であるらしいのに、秘所を弄ぐっているとき、頭に浮かんでくるのは土橋の肉柱の醜姿と、胸乳や腹内を荒々しく擦られた記憶だった。

 そこまでして己を絶頂へと導いても、土橋に導かれた高みには及ぶべくもなかった。
 だから事後に残るのは、狂おしいやりきれなさと、激しい自己嫌悪だった。

「それで……、何か御用かしら?」

 ドアを開けた瞬間に、恐怖が脳を刺したにもかかわらず、生身の土橋にまみえ、ゆったりとしたルームワンピースの中では肌に不吉な爽波が走っていた。
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