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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
 長身の女の人の声は、まるで自分のことのように怒りに震えていた。痴漢男は、前は頑なに認めようとしなかったのに、今日は若い女の人に腕をがっちりと捕らえられて、何の弁明もせずに項垂れている。若い女の人も男の腕が胸に当たって嫌だろうに、迫力ある表情でみすぼらしい禿げ頭を強く睨みつけていた。

「それでね、もう少し、あなたにお話を聞きたくて、これから一緒に来てもらいたいの」

 やがて前と同じく、長身の女の人が、同行を求めてきた。

「それは……ムリかも」
「うん、わかるわ。その時のもっと詳しい状況とか、いろいろ辛いことを聞かなくっちゃいけないから。でも──」
「違うくて。あの、今から、レッスンがあって」
「レッスン?」
「そう。えっと、もうすぐモデルの大事なオーディションがあって。合格するためには、ぜんぜん時間ない」
「あらモデルさんなの。どうりで、キレイだと思ったわ」

 キレイな人にキレイと言われると、嬉しくも恐縮するが、

「そんで、騒ぎ起こすな、って事務所に言われてるし」

 やはり、「事件」に巻き込まれてしまうのは憚られた。

「じゃ、私が、事務所に連絡してあげる。それならいい?」
「んー……」

 この女の人は信用できそうだ。
 けれども、二次審査まではあまり時間がない、一日でも、無駄にはしたくはない。

「……ねぇ、いい?」

 すると長身の女の人が、両肩に手を置き、膝を曲げて頭を同じ高さにした。

「もちろん、車内のカメラとかで検証はするし、痴漢行為は親告罪じゃないから、あの男を処罰することはできるわ。でも、被害者の証言って、調書ではとてもとても重要になるの。ああいう卑劣な男には、きちんと、相応の罪を償わせなきゃ。それにね、あなた、モデルさんのお仕事頑張ってるんでしょう? 今のあなたの言葉から伝わってくるもの。よくわかってないくせに、って思うかもしれないけど、モデルさんはその体そのものが、お仕事の大事な一部、よね? その大事な体を、あの男は、自分の欲望を満たすために使ったのよ。そんなの許せないでしょ? 私は、許せない」
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