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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
 前を歩く広瀬さんも同じく美人だが、ちょっと気が強そうだ。けれども今のようにパンツスーツのマニッシュな感じではなく、髪もふわりとさせての「モテコーデ」にしたら、バッチリと決まりそうな好スタイル。あんまりコワい顔をせず、あざとい系で攻めたら男なんてイチコロにしそう。そんな華奢では連行する男が暴れたらどうするのだろうと思うが、そこは警察官である、ああ見えて武道の達人とかなのかもしれない。

 そんなことを考えていると、改札階への階段を上り切ったところで、

「モデルのお仕事も、北原さん、でやってるの?」

 歩きながら、古宮さんが真璃沙を向いて話しかけてきた。

「今は。でも、芸名とか考えたい」
「そう、どういったお名前にするの?」
「んー……せっかくハーフに生まれたんだったら、それをアピれる名前がいいかな、って。でもハーフのモデルって鬼ほどいるから、逆に埋もれるかな」
「真璃沙、っていう名前もステキだと思うわ。どんな字を書くのかしら?」

 さすがに、自分の名前は漢字で書けるので、空中に指を動かしながら、

「真珠の真、と、なんかこういう……、璃、と、なんかこういう……、沙」

 三分の二は説明になっていなかったが、古宮さんは、

「瑠璃の璃と、沙羅って言葉あったかしら……その、沙ね」

 同じく空中に書いてくれる。紙の上に書かれても危ういのに、空中では全く読み取れなかったものの、

「るり、と、さら、か。憶えとこ。でも学校では、北原・スブラマニアム・真璃沙、っていう名前でやってたんだ。パパがうっさいから」

 古宮さんの知識に感心しつつ、そう付け加えた。

 ミドルネームを聞いた古宮さんは少し眉を顰めたが、それは一瞬のことで、

「……確かに、それは、ちょっと憶えにくいお名前かな」
「でしょ? でも、学校ではスブラマニアムの下だけとって、『ニャムちゃん』って呼ばれてた。それはめっちゃ気に入ってる」

 頷いた古宮さんは、改札機にICカードを当て、

「それ、いいかもしれないわね。憶えやすいし可愛いし」

 と言ってから、先に出た。こちらを振り返って待ってくれている。

「やっぱ、いいよね? なんかKPOPアイドルっぽいけど」

 真璃沙もスマホを翳して外へと出る。
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