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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル


 汐里が軍用品販売サイトで新たに購入した手錠から伸びた鎖は、車内最後尾へと一直線に張り、直角に曲がると窓際をいくつかの滑車を伝って、保彦のいる二列目まで戻ってきていた。鎖輪をアシストグリップにカラビナで留めれば、完全に固定される仕掛けだ。涼子に購入させた中古の大型バンには、こういった仕掛けを他にも用意してはいるものの、今回の作戦は、やはり、かなりの部分において杜撰だったと思う。

 汐里や涼子に対して挑んだならば、早い段階で看破され、失敗に終わっていたにちがいない。相手が真璃沙だからとて、本物の警察の取り締まりや、義憤に駆られた一般人が私人逮捕に及んでくれば即ゲームオーバーだったし、汐里と涼子が登場する前に真璃沙が救けを求めてしまっても、同じ結果だったろう。コインパーキングへ向かうまで誰一人と擦れ違わないわけでもなかったが、目に鮮やかな美しい女三人に、真逆の異彩を放つ醜男、そんな一行を真面目に訝しんだ者も、奇跡的に皆無だった。

 つまり幸運が重なった部分も、大きかったのだ。

 そう考えるのならば、真璃沙は、こうなる「宿命」にあった、ということになる。
 より、この身勝手なギャルにふさわしく言ってやるならば、自業自得、因果応報による、当然の報いだ──

「……ぶっ……、もー、マジでドキドキしたー。こ、こんなの絶対バレるって、おも、思ったもん……、ひっ……、んくっ、ふ、噴くの、ずっと我慢してたから、おっ、お腹いたい……」

 保彦が真璃沙を見下ろして遊思していると、運転席の汐里が耐えられなくなって噴き出し、肩を震わせる引き攣り笑いになっていった。

 今朝現れた時、いきなりマッシュショートボブになっていたので驚かされたが、汐里は「このほうが当然、警察官らしいですよね?」と、明らかに涼子のほうを意識して、自らその理由を述べた。言われてみれば確かにそうだが、涼子はいつものとおり髪を引っ詰めているから警察官に見えなくはないし、何より、髪が短くなると汐里の見た目の印象が、より勝ち気さを強く感じさせるものになっていた。

「ちょっ……、なんなんだよ、これっ! おいっ!!」
「ひっ……、くく……、な、なんなのって……、わっ、わかんないの? わっかんないんだ? ひひっ、ちょ、ちょっともう、やめて……死ぬ、笑い死ぬ……」
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