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なりすました姦辱
第3章 報復されたハーフモデル
 いっぽう真璃沙の場合は、スレンダーな肢体ながら痩せぎすという印象は微塵もなく、無駄のない適度な起伏による均整美を備えており、小麦色の肌とのコントラストによって、下品に堕しかねないゼブラ柄のサイドストリングショーツが、形状のみならず色彩でも効果的なアクセントになっていた。

「もろギャルパンじゃん。あったま悪そ」

 女からすると印象は違うのか、命令の通りに笑いを収めた汐里が、ミラー越しに後ろを覗いて呟く。

「確かに、いかにも軽薄な尻軽ギャル、って感じだね。でも、そんな真璃沙ちゃんにはとてもよく似合ってる」
「うっさいっつってんだろっ。てかもう触んなっ、見んなっ、死ねっ。何でこんなことされんきゃなんないんだよっ!」
「何で? 真璃沙ちゃん、ほんとに全然、わかってないようだねぇ……」

 裾を離されても、スカートは横皺を刻んだままショーツを完全に隠さなかった。

 再び脚を撫でつつ、上げられた腕に隠れる真璃沙の耳の近くまで寄り、

「あの日さ、真璃沙ちゃんに痴漢の濡れ衣を着せられたせいで、オジサン、大事な用事にに遅れちゃったんだよね」
「っざけんなっ、お前今日、思いっきり触ってたろっ。今もだよっ。ぜったい、あん時もやってたに決まってんだっ!」
「そういう話じゃないんだよ。そもそも、真璃沙ちゃんがキレたりしなきゃよかったんだ」

 その通り、このギャルが騒いだりしなければ、確実に愛梨に会えたはずなのだ。
 重いにもほどがある過失は、相応の酬いで贖ってもらわなければならない。

「痴漢されたらキレるに決まってんしっ。んなもん、ぎゃく恨みだっ!」
「さか恨み、だね。そんな程度のことも知らない真璃沙ちゃんのくせに、オジサンの大事な大事な用事の邪魔をしたんだから、ちゃんと謝ってほしいんだよね。あの時もキレ逃げしたし」
「なんでこっちが謝んだよっ……あああ、もぉっ! さっきから触んなっつってんだろっ……離せよっ!」

 もちろん、素直に謝るとは考えていなかった保彦は、

「そっか、じゃあ、しかたないね」

 と、真璃沙の耳元を離れ、鼻息を黒のニット地に浴びせながら下方へと移動していった。その動作のあいだに、口内にたっぷりと溜めた唾液浸けの舌を、そんなコーディネートなんか選んでるからこそ生贄となってしまう腹肌へと、ベッタリ押し付けた。

「うっ、うあぁっ!!」
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