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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人

「脱がしてくれ」
汐里は頬を甲で拭い、バスローブの紐を解いた。袷を開き、肩から外していく。中には何も着ていない土橋の醜躯を露わにすると、丸腹の下からは、赤黒く、異形で、何物にも代えがたい肉棒が、目の前の奴隷のために満緊まで漲ってくれていた。
「ひっ……、ちょっと……」
「……うわ、ヤバ……」
外野の奴隷が二人とも呻く。
大きな亀頭の首周りには、白い垢滓がびっしりと凝着していた。すとん、と膝を折って見上げると、真上には煙と見えそうなほどの毒臭が撒かれている。
「ずっと洗ってなかったからな。こんなになっちまった」
「ずっと……?」
「一週間ほど」
「ううっ……」
二人の奴隷と違い、不潔さに呻いたのではなかった。そう、残り二人の奴隷は、常にどこかで肉棒が使われてしまうため、土橋のこの汚れを知らないのだ。自分だけが、知っている。そして一週間ぶんが蓄えらえているということは、自分が召し出されなかった間、誰も、この肉棒を授けられていないという、確たる証だった。
「キレイにしてくれるか?」
「はい、よろこんで……」
太ももに手を添えて体を浮き上がらせ、嚢袋に吸い付く。この中にも、一週間分の強欲が溜め込まれている。それを開堰する最初の相手に、自分が選ばれたのである。栄えある役目を与えてもらえたのなら、真心を込めて務めなければならない。
袋に刻まれている皺の一つ一つを丁寧に舐め取ってから裏側を遡っていくと、やがて舌先の塩味が強くなった。動悸のあまり涎が口端からこぼれないよう注意して、土橋の毒源へと吸い付く。
「んんっ! ……ごっ……、……うぐ」
「辛かったら吐き出していいんだぞ?」
頭上から聞こえた声に、裏返りそうな胃壁に耐え、後頭部の髪を左右に揺らした。唇の間から差し出した舌で溶かしながら刮ぎ、口内に掬い取って前歯の裏で潰す。すると臭いも味も脳髄まで駆け抜けて、食道を逆流してきた苦汁を、穢物を溶かし込んだ唾液で押し返した。
「うそ……、でしょう?」
「ちょ、汐里さん、やめなって……」
二人がえづき交じりに漏らすが、むしろ汐里は自分の頭が陰にならないように舌をだけ差し伸ばし、横顔を二人が見ている前で、糸を引かせて口内へと運んだ。聴こえてくる呻吟が心地いい。これのみをもってしても、ショートヘアにして本当に良かったと思う。
汐里は頬を甲で拭い、バスローブの紐を解いた。袷を開き、肩から外していく。中には何も着ていない土橋の醜躯を露わにすると、丸腹の下からは、赤黒く、異形で、何物にも代えがたい肉棒が、目の前の奴隷のために満緊まで漲ってくれていた。
「ひっ……、ちょっと……」
「……うわ、ヤバ……」
外野の奴隷が二人とも呻く。
大きな亀頭の首周りには、白い垢滓がびっしりと凝着していた。すとん、と膝を折って見上げると、真上には煙と見えそうなほどの毒臭が撒かれている。
「ずっと洗ってなかったからな。こんなになっちまった」
「ずっと……?」
「一週間ほど」
「ううっ……」
二人の奴隷と違い、不潔さに呻いたのではなかった。そう、残り二人の奴隷は、常にどこかで肉棒が使われてしまうため、土橋のこの汚れを知らないのだ。自分だけが、知っている。そして一週間ぶんが蓄えらえているということは、自分が召し出されなかった間、誰も、この肉棒を授けられていないという、確たる証だった。
「キレイにしてくれるか?」
「はい、よろこんで……」
太ももに手を添えて体を浮き上がらせ、嚢袋に吸い付く。この中にも、一週間分の強欲が溜め込まれている。それを開堰する最初の相手に、自分が選ばれたのである。栄えある役目を与えてもらえたのなら、真心を込めて務めなければならない。
袋に刻まれている皺の一つ一つを丁寧に舐め取ってから裏側を遡っていくと、やがて舌先の塩味が強くなった。動悸のあまり涎が口端からこぼれないよう注意して、土橋の毒源へと吸い付く。
「んんっ! ……ごっ……、……うぐ」
「辛かったら吐き出していいんだぞ?」
頭上から聞こえた声に、裏返りそうな胃壁に耐え、後頭部の髪を左右に揺らした。唇の間から差し出した舌で溶かしながら刮ぎ、口内に掬い取って前歯の裏で潰す。すると臭いも味も脳髄まで駆け抜けて、食道を逆流してきた苦汁を、穢物を溶かし込んだ唾液で押し返した。
「うそ……、でしょう?」
「ちょ、汐里さん、やめなって……」
二人がえづき交じりに漏らすが、むしろ汐里は自分の頭が陰にならないように舌をだけ差し伸ばし、横顔を二人が見ている前で、糸を引かせて口内へと運んだ。聴こえてくる呻吟が心地いい。これのみをもってしても、ショートヘアにして本当に良かったと思う。

