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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人

4
強引につかませたのだったが、涼子が手首を離しても、土橋の手はバストに留まってくれた。そればかりか、コットン地を押し出ている豊かな膨らみを持ち上げ、ゆるやかに旋回させてくる。五つの指先の圧が強められると、涼子は鼻孔から潤う息が漏れるのを忍ぶことができなかった。
「そんな『一般的』とか『個人差』とか言われてもな。涼子は、どうなんだ?」
「あの……んっ……、申し訳、ありません。自分がどうなのかは……、っう、明確に申し上げることが、できません……」
「そうか」
「……ひうっ」
頓狂な声が出てしまったのは、バストを揉んでいた土橋の手が、スッと下腹に降りてきて、粘着質な手つきで摩すり始めたからだった。
「じゃ、試すしかないじゃないか」
「はっ、はい……。……お試しください」
長い脚を端然と揃え、見る側に美しく感じさせる座り方をしているのに、土橋の手が下腹を一周撫でるたび、股奥から淫らな汁が噴き出していた。早く、その手を太ももの狭間に捻じ込んで、大事な話をしているのに弛み切っている、だらしのない場所を戒めてほしかった。
「そういえば涼子は薬飲んでるのに、中出ししてやった時の嫌がりかたが凄かったよな」
「……申し訳、ありません。そ……、そんなにも、失礼でしたでしょうか」
「ああ、お前が一番年上なのに、『拒絶マ×コ』ぶりが半端じゃなかった」
……それは、癒し難い古傷があるからだ。
『ピルを飲むのをやめないか』──「命令」ではない、「提案」を土橋から受けたとき、いよいよ自分は、三人の中から一歩抜きん出たのだ、と思った。
むろんメッセージを受け取ったがすぐ、断薬をすることが何をもたらすのか、そして、そのもたらされたものが次に何をもたらすのかも、全て弁えることができた。
自解するまでもなく、残りの二人が自分よりはるかに若いとはいえ、密閉された乱痴戯の空間から社会へと出るつもりならば、いくら格差はあろうとも、土橋の隣に立たせて最もしっくりくる女は誰か、といえば、答えは間違いなく自分だった。土橋が家庭人であるかどうかは未知数だが、ミヨさんがいれば心配はないし、俊介が男の子であることもいくらか安心材料になる。何より、土橋はきっと、女である自分がビジネスの世界に邁進し、立身しようとすることを、決して不快には思わないだろう。
強引につかませたのだったが、涼子が手首を離しても、土橋の手はバストに留まってくれた。そればかりか、コットン地を押し出ている豊かな膨らみを持ち上げ、ゆるやかに旋回させてくる。五つの指先の圧が強められると、涼子は鼻孔から潤う息が漏れるのを忍ぶことができなかった。
「そんな『一般的』とか『個人差』とか言われてもな。涼子は、どうなんだ?」
「あの……んっ……、申し訳、ありません。自分がどうなのかは……、っう、明確に申し上げることが、できません……」
「そうか」
「……ひうっ」
頓狂な声が出てしまったのは、バストを揉んでいた土橋の手が、スッと下腹に降りてきて、粘着質な手つきで摩すり始めたからだった。
「じゃ、試すしかないじゃないか」
「はっ、はい……。……お試しください」
長い脚を端然と揃え、見る側に美しく感じさせる座り方をしているのに、土橋の手が下腹を一周撫でるたび、股奥から淫らな汁が噴き出していた。早く、その手を太ももの狭間に捻じ込んで、大事な話をしているのに弛み切っている、だらしのない場所を戒めてほしかった。
「そういえば涼子は薬飲んでるのに、中出ししてやった時の嫌がりかたが凄かったよな」
「……申し訳、ありません。そ……、そんなにも、失礼でしたでしょうか」
「ああ、お前が一番年上なのに、『拒絶マ×コ』ぶりが半端じゃなかった」
……それは、癒し難い古傷があるからだ。
『ピルを飲むのをやめないか』──「命令」ではない、「提案」を土橋から受けたとき、いよいよ自分は、三人の中から一歩抜きん出たのだ、と思った。
むろんメッセージを受け取ったがすぐ、断薬をすることが何をもたらすのか、そして、そのもたらされたものが次に何をもたらすのかも、全て弁えることができた。
自解するまでもなく、残りの二人が自分よりはるかに若いとはいえ、密閉された乱痴戯の空間から社会へと出るつもりならば、いくら格差はあろうとも、土橋の隣に立たせて最もしっくりくる女は誰か、といえば、答えは間違いなく自分だった。土橋が家庭人であるかどうかは未知数だが、ミヨさんがいれば心配はないし、俊介が男の子であることもいくらか安心材料になる。何より、土橋はきっと、女である自分がビジネスの世界に邁進し、立身しようとすることを、決して不快には思わないだろう。

