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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人
 だからもうドロドロに潤い、肉の繋がりを求めてしまっている牝洞に、牡の杭を力強く挿れてもらうことは、何ら不都合も不思議もないことのはずだった。

 今すぐ自己暗示を解き、まだなお両手で握ってしまっている肉棒の持ち主の、現実の姿を見直せば、あるいは、ウェアを脱ぎ捨てて艶やかに熟れた体を晒し、髪を解いて「オンナ」の姿になってみせれば、いつものように痴濫し、淫楽に耽溺できるはずだった。

「……だ、だめよ、そんなこと、しちゃ……」
「いいでしょ? ママのグチョグチョになってるオ××コの中、ザーメンでタプタプにしちゃいたい」
「んあぁっ……!!」

 いったい誰が、子供にそんな言葉を教えたのか。

 舞台から降り損ねた涼子は、大人として、母親として、断固として窘めなければならない依願に戦慄したものの、クロップドパンツの中では襞壁の収縮と、夥しい果蜜を伴う秘室の疼きを抑えられなかった。

「ね、ママ、駄目かな。ママはしたくない?」
「うっ……、ふぁあっ……、そっ、そんなに、したいの……?」

 自制心が揺さぶられ、子供に駄々を捏ねられて仕方なく応えてやる態を期待して問い返すと、

「ママがどうしたいか、って訊いてるんだよ。ごまかすの?」
「んっくっ!」
 子供に対してそんないい加減な応対は許さじという口調で責められ、鼻を啜った涼子は、「そ、そうね、ごめんね。……マ……ママ、も……、し、してほしいわ」

 と消え入りそうな声で言った。

「ん? わかないよぉ、ママ。どういうこと? もっとわかりやすく言ってよ」
「だっ、だからね、ママ……ん、ママね……、ママもね、おっ、お腹の中に……、ああっ、ザ、ザ……、ザーメンを出されたい、のぉっ……」

 脳の血管が次々と切れていく妄覚に辛うじて耐え、道徳に悖るにもほどがある言葉で声帯に震わせた涼子は、述べた最後で喉を詰まらせ、下腹を激しくわななかせた。

 子供に打ち明けるなんてありえない願望だったが、本心だった。

 もはやどんな道理が示されようが、とても制止できそうにない。

「じゃ、ママ。下、脱いでよ」

 言われるや否や、涼子は座ったままパンツのウエストを緩め、ショーツごとひとまとめに、忙しなく脱いでいった。

「もっとよく見せて」
「ああっ……、え、ええ……、ほら、こう……? みっ、見える、かな……」
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