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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人

二次審査も通ったとなると、結果なんてどうでもいいから頑張ろう、ではなく、絶対最後まで通ってやる、という気持ちになれた。モデルなんて、カーストの上澄みも上澄みである。それらが集った場で、自分は、選ばれたのだ。選ばれるに足る、女だったのだ。
「で、今日は見せパンなのか?」
「知らん……」
そんな選ばれた女がチャンスをくれてやっていた時には見てこようとはせず、股間に生える牡の棒を意識して思わずヒクついてしまったのを見計らったかのように訊かれても、インチキJKの恰好のせいで余計に気まずく、照れ臭く、そして急に羞しく、疼いている場所を自ら捲って正解発表などできなかった。
しかし──
(あ……)
どこか遠くから、女の悲鳴が聞こえた。
歪んでいて、汐里か涼子、どちらのものかわからない。
つまり、そういうことなのだ。
汐里は、選ばれなかった。
涼子も、選ばれなかった。
考えてみれば、当たり前なのだ。
自分はこれから汐里の歳になり、そのあと涼子の歳になっていく。けれども汐里も涼子も、自分の歳には、なれはしない。そして土橋が気に入ったのであろう、ギャルっぽさの似合う混血顔にもなれず、そう考えると、来週あたり父と和解してやってもいいとすら思えた。小麦色の肌はいつか合わなくなる歳があるだろうが、肌の色を薄くする施術というものがあるらしいし、ギャルギャルしいメイクや髪も、自分は選ばれし女、いつかチーフ・マネージャの言った通り、途中でイメージチェンジをすることは難しくはない。
まだまだ実感できていないが、セックスというものに熟達というものがあるのだとすれば、下手に仕込まれているよりも、マッサラから自分好みに育てたほうが、間違いなく良いに決まっている。男はそういうのが好きなはずだ。土橋も、自分の好みに奴隷のカラダを塗りつぶしたいから、一番若い女を選んだに違いない。
「んっ……」
全身を塗りつぶされる──頭の中で勝手に思い至ったところで、腰がぴくんと弾ねてしまい、真璃沙はより強くスカートを抑え、背を丸めて俯いた。
「で、今日は見せパンなのか?」
「知らん……」
そんな選ばれた女がチャンスをくれてやっていた時には見てこようとはせず、股間に生える牡の棒を意識して思わずヒクついてしまったのを見計らったかのように訊かれても、インチキJKの恰好のせいで余計に気まずく、照れ臭く、そして急に羞しく、疼いている場所を自ら捲って正解発表などできなかった。
しかし──
(あ……)
どこか遠くから、女の悲鳴が聞こえた。
歪んでいて、汐里か涼子、どちらのものかわからない。
つまり、そういうことなのだ。
汐里は、選ばれなかった。
涼子も、選ばれなかった。
考えてみれば、当たり前なのだ。
自分はこれから汐里の歳になり、そのあと涼子の歳になっていく。けれども汐里も涼子も、自分の歳には、なれはしない。そして土橋が気に入ったのであろう、ギャルっぽさの似合う混血顔にもなれず、そう考えると、来週あたり父と和解してやってもいいとすら思えた。小麦色の肌はいつか合わなくなる歳があるだろうが、肌の色を薄くする施術というものがあるらしいし、ギャルギャルしいメイクや髪も、自分は選ばれし女、いつかチーフ・マネージャの言った通り、途中でイメージチェンジをすることは難しくはない。
まだまだ実感できていないが、セックスというものに熟達というものがあるのだとすれば、下手に仕込まれているよりも、マッサラから自分好みに育てたほうが、間違いなく良いに決まっている。男はそういうのが好きなはずだ。土橋も、自分の好みに奴隷のカラダを塗りつぶしたいから、一番若い女を選んだに違いない。
「んっ……」
全身を塗りつぶされる──頭の中で勝手に思い至ったところで、腰がぴくんと弾ねてしまい、真璃沙はより強くスカートを抑え、背を丸めて俯いた。

