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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人


 撮影現場ならもっと打ち合わせをしてイメージを詰めるのに、こめかみに垂らしている髪が風にそよいだ。湿った鼻息。距離を詰めてきた気色悪い痴漢男に、後ろから迫られている。

「君、すっごいカワイイね……、ハーフさんかな? スタイルいいし、足もスラッとしてキレイだし」
「……は? なんなんオッサン」
「ふふ……、こんなに短いスカート履いてまぁ……ピチピチの脚、丸出しにしちゃって。もしかして痴漢待ちかな?」

 やめてください、と弱々しく怯えるのは、ギャルJKのイメージではないことくらい、言われなくとも承知できる。痴漢行為がベラベラと話をしながら行われるわけはないが、黙っていても「プレイ」にはならないだろうから、

「ちょ、キモいって。待ってるとか、あるわけねーし」
「どうせ君みたいなギャルは、エッチなことばっかり考えてるんでしょ。ん? そうでしょ?」
「考えてるわけねーだろっ。……つーか、寄ってくんなっ、あっち行けよオッサンッ」

 少しは密めていても、ここまではっきりと会話をしていたら、周りの者も異常事態に気づきそうなものだが、そんなことを言っていたら何もできないから度外視し、途中、自然な舌打ちも挟んでやることができた。土橋の声が湿っているから、だいたい、いい感じにできているのではないかと思う。

 土橋に痴漢をされるのは、これで二回目……いや、三回目だ。一回目は、太ももに勃起を擦りつけられて、ヒップをつかまれただけで終わった。二回目は……偽警官に止められるまで、脚を撫でられた。どちらもそれほど長い時間ではなかったが、その後、車に拉致をして何発も姦しておきながら、まだ、痴漢をしたいという願望が残っているというのだから不思議だ。

 「痴漢し損なっている」──手元に残したカワイイ奴隷に、あらゆるエロ衝動をぶつけたい?

 そう思うと、悪い気はしない。

 もうこの後はずっと二人きり、イメプレに興じても、たっぷりと時間がある。さっき、こんなにイケてる女子にエロハズい告白をさせておいて、がっついて来ないというのは忌々しいが、ヤリたいようにヤリまくったら、楽しい時間はすぐ過ぎてしまう。じっくりと、たっぷりと嬲りたいというなら、唯一の奴隷としては、つきあってやるほかない。
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