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第4章 隔絶された恋人

「すまん、ニャム……、先生、ニャムがいくら精液で興奮しても……、お前を抱いてやることができないんだ」
　しかし草野が謝罪をしているのは、真璃沙の憤りとは全く異なる理由だった。「……先生、お前の、じょっ、女性器が、いくらペニスを……オチ×ポを欲しがっても、望みを叶えてやることができないんだ……セ、セックスが……できないんだ……」
「んなもん、望んでねえよっ！　さっさと離せっ、ブサ──」
「おおっ、そうだ！」

　草野が、ふんっ、と鼻息を耳の裏に掛けてきたかと思うと、固められたままの体が前に浮き、今度は縦に反転させられて、真璃沙は長い髪を左右に広げて再び地に押し伏せられた。やはり、背中に体重をかけられて動くことができない。ショーツが脚の付け根まで下ろされ、肉棒の先が冷え切った臀肌へ擦りつけられてくる。

（くっそ……、んなこと言ってて、やっぱヤルんじゃん……。ぜったい、ゆるさ……うっ!!）

　しかし、割れ目を探っていた尖端が止まり、圧をかけ始めたのは、狭路を備えた牝口ではなく、ともすれば更に狭いかもしれない窄まりだった。

「お、おい……、なんして……」
「こっちなら、できるんだぞ先生。ふ、風俗でも、何回も、経験してるから、あ、安心して、ま、任せろ……」
「いやっ、ちょっ……ムリムリ、それはムリッ、ムリだってばっ！　やめ……」
「おお……ほら、力を抜くんだぞぉ……だ、大丈夫だ、お尻で快楽を感じてしまってもな、せ、先生は、ニャムのこと、ちっともおかしいとは思わないからな。だからその……、あっ、愛し合おう、ニャムッ……」
「うああぁっ!!　んっとにムリだってっ……ヤバいヤバいアタシお尻ヤラれるっ！　ヤラれ……あっ……、う……、挿って……、き、て……ん、じゃんっ、ちょおっ……！　うう……こ、こんなん、されたら……あぁ、……しご、と……仕事ぉっ、できんく、なるっ……」

　隘塞を広げられるごとに真璃沙の声は濁っていったが、草野が強靭な筋肉を発揮して掘削を果たすと、肘と拳を地について支えられていた上体が、がっくりと力を失った。