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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人


 眠りから醒めると、すぐ目の前につむじがあって驚いた。

 体が重い。
 それもそのはずだった。

「ん……、ユウキ……、汐里ね、うん……、いい奥さんになるね……、だいじょうぶ、いい奥さんに……なるよ……」

 汐里は文字通りの肉布団となって、体の上で譫言を呟いていた。

「おい、汐里」

 肩を揺らしても、完全に脱力して覆いかぶさったままだ。

(重て……)

 脇にどけつつ身を起こす。どうやら挿入して果てたそのままで眠ってしまっていたらしく、今や萎えてしまった肉幹がヌルリと抜け出した。ベットを降りて立ち上がると、部屋の中には嗅覚を麻痺させてくるような臭気が籠っていた。汐里は、その発生源たるシーツの広い濡れ痕の上で、髪も肌も付着してしまうことも厭わず、好スタイルをしどけなく横臥させていた。

(こうしてると、やっぱ、イイ女なんだよな)

 ただし、いきなり髪を切った時には、言えば機嫌を損ねるので何も不服を伝えなかったが、本当は、女らしい長めの髪のほうが好きである。また伸ばさせることにしよう。ともあれ、早くこの女を社内の同僚や大学時代の同期・後輩に紹介し、彼らの驚愕、羨望、そして嫉妬の眼差しを浴びて悦に入りたい。けれども今の姿はちょっと見せられないな──未来の妻を眺めて一人で肩を竦めた須賀は、風呂に入るためにバスローブを身に纏って部屋を出た。

(うおっ……)

 廊下に出るなり、玄関を入ってすぐのところで白い肉塊が弾んでいた。

「んおっ、りょ、涼子さんっ! こ、これ知ってるぅ? たっ、『種付けプレス』って、いうん、だよっ……、それっ……ああ、き、もちいいよぉっ。りょりょ、涼子さんも、き、気持ちいい? それっ……!」

 ヒップを完全に晒すまでに真上を向かせた牝口へ、でっぷりとした股ぐらから真下へ伸ばした肉棒を突き刺している。

(涼子……?)

 たしか、あの若い男は、古宮郁夫と名乗っていた。

 苦しい体勢でプレスされる呻きには、耳心地の良い美声の面影がある。しかし相手の顔を確認したくとも、ぽっちゃりとした体に隠れて全く見えなかった。盛り上がっているようだし、少しくらい覗いてもわからないか、と、そろりと須賀が近づこうとした時、

「あのぅ……」

 背後から声を掛けられ飛び上がった。
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