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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人
 だがそこには、立ち去り際に郁夫が申し置いたとおりの汁が、須賀をたじろがせるほどに溢れ返っていた。混ぜるな危険と言っていたが、混ぜてやろうという気も起らないし、涼子の女陰に触れられないのは忌々しいが、指を及ばせることすら憚られた。

 けれども郁夫は、涼子の股ぐら、正確にはその奥の奥にばかり御執心だったようで、トップスに何故か横一文字に入っているスリットから、丸出しとされている豊かな膨らみには、さして手を掛けていないようだった。

 社内で出遭す時、カットソーやブラウスを盛り上げるこの隆起へ目が行きそうになるのを、自制するのには毎度苦労をさせられた。うかつに視線を及ばせたことを気づかれたら、いったいどんな罰が下されるのやら知れたものではない。にもかかわらず、この上級管理職は、見られて不快ならばサラシでも巻いておけばいいものを、膨らみの存在を誇示するかのような衣装でばかり登場するのだ。

 その恨めしき魅惑のバストが、須賀の目の前に無防備に放り出されていた。

 涼子の体を跨ぎ、腹の上あたりに腰を下ろす。重みで呻いた涼子が身を弾ねさせたのが、尻に当たっただけでも昂奮させられる。

 仰向けになっても美しい曲線を保って左右に分かれている双実を、両側から持ち上げて、中央にセットした肉棒へと寄せていった。

「うおっ……」

 胴身を挟み込んできた感触もさることながら、その温もりも望外に心地よく、早や腰を前後させずにはいられない。

「ん……、何を、してるの……須賀、くん……。だ、だめよ……」

 半ば朦朧としながらも、涼子が狼藉を退けようとしてくるが、その美声の変調の悩ましさといったらなく、また、差し上げられた手は須賀の太ももへと添えられているだけで、これを抵抗と呼ぶにはあまりにも不自然、行為を容認しているようにしか見えない。

「ディレクターのオッパイで……、パイズリ、させてもらっています」

 誰だって見ればわかることを言ったのに、涼子は眉を顰めて魘されるように顔を軽く横に振った。その顔つきもまた唆られるもので、須賀は更に強く幹を挟ませ、腰の出力を上げる。
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