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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人
「イキりギャルのオ××コ、赤ちゃん汁の練習に使わせてもらうからな!」

 そう詰まりなく言って、白い勃起を躍らせて真璃沙の脚の間へと襲い掛かっていった。


   *   *   *


 ──玄関先に倒れている女に跨り、腰を振り始めた須賀の背中を見て、草野は彼が出てきた寝室のドアを静かに開いた。

(おおぅ……)

 入るなり、鼻腔を刺すような臭気に眩む。中央に鎮座しているベッドには、裸婦画のような……いや、あれほどふくよかな肉付きではない、背中は光を返すように滑らかで、ウエストは見事に引き締まり、ヒップも大きすぎず小さすぎず、まろやかな曲線が麗しい女が横臥する後姿が見えた。

 廊下をもう一度確認してから、ドアを閉める。

 勘違いしないでほしい。自分は、須賀に引きずられていったこの女性のことを、心配しているだけなのだ。

 誰が見張っているわけではないのに、心中でそう弁解した草野は、それを証明しようと、ベッドの上の女……須賀に汐里と呼ばれていた女の体に掛けてやるため、クローゼットからバスローブを取り出した。

「お嬢さん……、大丈夫ですか?」
「……ユウキ……、うん、大好き、だよ。……汐里のこと、大事にしてね。……雑なのは、やだよ……」
「ほら、しっかりしてください」
「ン……、……、……うん、起きる……」

 肩に掛けてから少し揺さぶってやると、汐里はごく緩慢に身を起こし、背を向けたまま横座りでバスローブの袖に腕を通した。前を結ぶことなく膝の上に大きな枕を置き、ベッド端に凭れて座ると、大きな溜息をつく。

 そんな一連の動作も、身近では全くお目にかかれない、たおやかで洗練された仕草で魅了された。決して清潔感を感じさせる今の姿ではないが、ところどころに覗かせている蠱惑的な起伏は、全てを見せられていないだけに、余計に様々な想像をかき立てられる。須賀という男は、何と幸せな男なのだろう。祝福と羨望、そしてどうしても混ざってくる妬みと嫉みを押し殺していると、

「で……あんた、誰?」
「あ、はいっ、草野と申しますっ」
「そ。……ユウキは?」
「す、須賀さんは……、いま、えー、何か御用事があるようで、少し外されていますっ。……あっ、あのっ、何かお飲みになられますか?」
「……水」

 ミニバーからミネラルウォーターを取り出し、栓を外して渡してやる。
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