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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人


 擦りガラスの向こうでは、世界を灰色の糊で塗り込めるつもりかのような雨が、数日間降り続いていた。どこか雨漏りをしているのか、天井の裏板を絶え間なく滴が叩いている。ヌメリ気を帯びた空気は部屋の中にまで漏れ入ってきていて、ゴミ部屋のニオイを混ぜ、煮凝りのような息苦しさを生み出していた。三人の女たちが訪れていた頃も部屋は荒れていたが、今にして思えば、人がそこに居れ、痴宴に興じることができるくらいには片付けられていたらしい。当時はそれなりに蓄えられていた冷蔵庫の食料も、底を尽いて二日が経っていた。

 澱みの最下層に敷いたマットレスで、全裸で仰向けとなり、垢じみた丸腹とムダ毛まみれの太ももの中心から突き出た異形の肉棒を扱いていた。

 尖端からは透明な粘液が大量に溢れ出し、巨大な亀頭の全てを覆っている。傘の下に溜まってしまった粘体が、皮と指との間に捏ねられて糸を引く。肉幹の芯では劣情の煮汁が絶えず轟いているが、最後の一押しが一向に訪れぬ狂おしい焦燥が、亀頭の裏の抉れた凹みのあたりにひたすら渦巻いていた。

(愛梨……)

 その名を呼んではいけないのに、どうしても浮かんでくる。

 自分の本当の肉体を探しているさなか、ある一人のOL……美意識の高く、その努力も惜しまない、いかにも手強いお姉さん然としたハイクラスOLの弱みを握り、脅迫した末に、肉欲のままに貪ることができる奴隷とすることができた。その女に金を借りに行ったら、ある上級管理職の女……子供を育てつつも、厳しい仕事ぶりで懼れられる艶やかなシングルマザーに侮辱され、制裁した末に、これも、肉欲のままに貪ることができる奴隷とすることができた。その女が敵対する上司の娘……いかにも生意気で身勝手なギャルだが、恵まれた出自を活かして成功への階段を駆け上ろうとしているハーフのモデルに痴漢の濡れ衣を着せられ、報復した末に、やはり、肉欲のままに貪ることができる奴隷とすることができた。

 彼女たちは、自分の魂を本来の器に戻す試練の道程をメインクエストとするならば、あくまでも、サブクエストのはずだった。
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