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なりすました姦辱
第1章 脅迫されたOL
 醜躯を見下ろしただけで、すぐさまスカートを引き下ろし、回れ右をしたくなる。立ち去る前に、膝蹴りも加えたい。そう、そんな片脚を少し振り出せば、容易に鼻面へヒットさせられるほど間近から、股ぐらを見上げられているのだ。今まで生きてきて、男に、ましてや、見目も人柄も最底辺の男に、ローアングルかつ至近から覗き込まれる無作法なんて受けたことなどなかった。

「こ、こうやって近くで見ると、す、すっごくエッチなアソコだ」

 身の毛もよだつ感想を漏らした拍子に、温く湿った鼻息が太ももにかかり、喉奥から呻きが出そうになった。しかも、次第に風量が強まっている。男の顔が、ストッキングの表面すれすれを、低空飛行するように遡ってくる。

「な、舐めちゃうよぉ……広瀬さんのココ」
 いちいち言わなくてもよいのに、男は柔丘の頂点寸前というところで呟いた上で、「おむっ……!」

 鼻の先が着地し、顎が突き出されたことで、涎まみれの唇がその奥地の肉実を喰んだ。

(う……、やっ……)

 辛うじて悲嘆は我慢したが、獣のような呻きとともに、真下からむしゃぶりつかれる。ストッキングとショーツの布地は、滾る劣情丸出しに貪ってくる男の、唇と舌から身を守るには、あまりにも脆弱だった。

「あむ……、……ふ、ふふっ……、なんだかカワイラシイ悲鳴がちょっと聞こえたかも。イケ女の広瀬さんでも、そんな声出しちゃう時あるんだ?」

 懸命に声を呑んで無言でいるつもりでも、つま先立ちになってもなお体が浮きそうなほど股ぐらへ顔面を押し付けられては、口惜しさの滲む呻きが漏れてしまうのも無理はなかった。けれども敢えてそれを指摘されては、罵倒であっても何か答えて声を聞かせてやることすら癪に思えてきて、何らリアクションを返さずにいると、

「さあ、もっと味わせてもらうよ、広瀬さんのアソコ……おむっ!」
「ッン!……、……ン……」

 だらしなく緩められた唇で更に強く丸みに吸い付かれ、卑劣な男を愉しませよう息声が、また、漏れてしまう。

 好きでもないどころか、見下している醜男にいくら口愛を授けられようが、微塵の性感も覚えるわけがない。

「うわっ……」
 だがついに、柔丘の肌に直接、じゅくりした粘液を感じ、「く……、ちょっとっ、……いい、かげん……」
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