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なりすました姦辱
第2章 制裁されたシングルマザー
 どれだけ忌避されようが、泰然とこじ開けていく姦穿を愉しんでいると、

「う……お、おねがいっ、何でもする……、何でもするわっ……、だから抜いてっ!」

 ついに涼子は、全てを抛ってでも、生姦をやめさせようとしてきた。

 むろん、不本意な男のものであるから、相当の拒絶感があるのは当然だろう。しかし涼子の牝洞の動きは、このままでは絶命してしまうのかと疑うほどの、死力を尽くして掙扎だった。

「ではディレクター……キス、しましょうよ」

 中途に亀頭を留めたまま、涼子を覗き込んだ。

「ええ、わかったわ……します。……するから、抜いて」
「いいえ、このまま、するんですよ。大人の、キスですからね。とびきりイヤラしいやつをお願いしますよ」
「くっ……、なら、早くして」

 顔を近づけていくにつれ、素直に唇を正面へと向けてくる。

 間近で見てみると、厚めのファンデーションといい、跳ね上げたアイラインといい、鮮やかなルージュといい、メリハリの利いたメイクをしているが、頭の中でそれを落とせば、実はむしろ童顔なほうであるということに気づかされた。

 男社会で闘っていくための虚貌──別の一面を垣間見せつけられた保彦は、半開きになった唇へと猛然と吸い付いた。無抵抗の口内へ涎をダラダラと流し込み、あらゆるところをむしゃぶっていると、唾液の嚥下が追いつかなくなった涼子は小さく咽せたのち、舌を絡めることにも応じ始めた。脳髄まで痺れさせるような淫りがわしい交吻に、保彦もまた息苦しさを覚え、名残惜しくも、さしたる時間を置かずに唇を離す。

「ね、した……、わよね? はやく……、……うっ!!」

 まったく、いじましい限りだ。
 忘れるんじゃない、お前は制裁をされているんだ。

 保彦は温情が芽生えるどころか、渇求を満たすための養分となった涼子を串刺しにせんばかりに、肉槍を奥まで突っ込んだ。

「……ねぇっ、キ、キス、しっ、したわよねっ。……ねえっ!」
 強く押し出さんとする襞面を嘲るように、最奥に空いた小さな口に尖端を密着させ、土橋の卑欲の先陣を突入させる。「うあっ!! ……やっ、約束が……、いやっ! ……だ、出さ……いやぁっ!!」

 脈発するに合わせ放たれる涼子の叫哭は、平時の澄んだ声よりもずっと保彦を癒した。




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