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~菊タブー~ さる旧家の闇深い母娘調教録
第9章 :令夫人と令嬢の“同時責め”
令夫人は、その均整の取れた上半身に張り巡らされた菱形の縄目の合間からのぞかせる、白い素肌を波立たせ、無念そうに俯いた。
「フフフフ、なかなか良い光景じゃ。どう、亀甲縛りに晒された感想は?」
美智子は杖の先で、正座させられた雅子の顎をくいっと持ち上げ、意地悪く問いただす。
「海外留学時代、何かと色事の噂の有ったお前じゃ、こういう嗜みにも慣れていよう?」
卑猥な緊縛絵図を晒す母の眼前で、今まさに愛子も同様に、荒縄をもってその身を縛められている最中だった。

「ああッ」
愛子は高手小手に結わかれた手首に食い込む荒縄の痛みに、恐怖を覚えた。
が、同時に母と同様の仕打ちを受けたことに、不思議な連帯感を覚える。
母だけを過酷な緊縛の刑に処されれば、怒りしか湧いてこないだろうが、雅子と一緒に受ける恥辱ならばそれを甘んじて受け入ようという覚悟も決まるのだ。
「ああ、愛子までそんな酷い方法で縛るだなんて!」
雅子は嗚咽を堪えて抗議する。
「ふひひひ、縛るだけでは済まさんわ、雅子よ」
美智子はほくそ笑む。
母娘は自由を奪われた互いの姿を見つめ合いながら、処遇を待つばかりだ。
「大奥様、準備が出来ました」
松原の怪しげな笑みに、美智子は頷く…。
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