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~菊タブー~ さる旧家の闇深い母娘調教録
第3章 :秘密の座敷牢の囚われ人…それは美母

そこに広がる光景は、まるで西洋の仕置き部屋、いや平たく言えば拷問部屋の様相を呈していた。
三角形の台座のついた木馬、天井からの吊り具、スパンキング用の鞭や奇怪な羽毛など、妖しげな魔道具が鎮座ましている。
菊常美智子は、まるで女王の様に玉座に腰を沈めていた。
眼の前では回転する台座、水責め用の水車が使用人たちの手で回され、世にも残酷な拷問が繰り広げられている。
地下に彫り込んだ水牢にどっぷりとつかった水車が、微かに軋む音を耳にし、水没している女囚がさぞ苦しんでいるであろうことに思いを致し、残酷にほくそ笑む。
「あげてやりなさい」
冷徹に言い放つ美智子。
やがて、使用人の男らは、回転を司るハンドルを操作し、水車が没した面を地上へと誘う。
やがて、夥しい水飛沫を伴い、引き揚げられたのは磔にされた妙齢の美女だ。
瓜実型の端正な貌だちに、涼しげな瞳、形の佳い唇、すべてが美しくクレオパトラ、いやモナ・リザのような輝きを放つ華人だ。
が、水責めに晒された彼女は生命の危機感から解放され、鼻孔と咥内から、冷水を吐き出し、白目を剥いて見悶えたが、やがて、力つきた様子で艶めかしく項垂れる。
小さな覗穴からその光景を目の当たりにした愛子は、思わず唇を震わせた。
「ママッ!」
四肢をキッチリと固定され、僅かショーツ一枚で水車に囚われた美女こそ、愛子の母、雅子であった。
(どうして、ママがお婆様にお仕置きを受けてるだなんて…いいえ、お仕置きというよりも、コレは…拷問だわ‼)
すぐさま、ドアノブの手を掛けようとした愛子だが、その寸前、彼女の肩を掴む男の手…。
「お嬢様、他人の忍び込み、プライバシーを覗き見るなど趣味がよろしいとは言えませぬぞ」
永年祖母に仕える執事の貝喰だった。
「ご安心あれ、お母様は正当な理由があって、お婆様からの薫陶を受けている最中です」
「こ、これは薫陶などというものでしょうか? 明らかな拷問ですわッ、お、お労しいッ、お婆様にこんな蛮行をすぐにやめさせてください」
愛子は食い下がる。
が、貝喰も常日頃見せる穏やかな紳士の顔を、変貌させる。
「お嬢様、貴女もやはり雅子夫人の娘だ…。お婆様の行為を蛮行だなどと、言葉が過ぎますな。それ相応の躾が必要と思われる…」
貝喰の背後から男らの陰が瞬く間に現れ、愛子に忍び寄る――――。
三角形の台座のついた木馬、天井からの吊り具、スパンキング用の鞭や奇怪な羽毛など、妖しげな魔道具が鎮座ましている。
菊常美智子は、まるで女王の様に玉座に腰を沈めていた。
眼の前では回転する台座、水責め用の水車が使用人たちの手で回され、世にも残酷な拷問が繰り広げられている。
地下に彫り込んだ水牢にどっぷりとつかった水車が、微かに軋む音を耳にし、水没している女囚がさぞ苦しんでいるであろうことに思いを致し、残酷にほくそ笑む。
「あげてやりなさい」
冷徹に言い放つ美智子。
やがて、使用人の男らは、回転を司るハンドルを操作し、水車が没した面を地上へと誘う。
やがて、夥しい水飛沫を伴い、引き揚げられたのは磔にされた妙齢の美女だ。
瓜実型の端正な貌だちに、涼しげな瞳、形の佳い唇、すべてが美しくクレオパトラ、いやモナ・リザのような輝きを放つ華人だ。
が、水責めに晒された彼女は生命の危機感から解放され、鼻孔と咥内から、冷水を吐き出し、白目を剥いて見悶えたが、やがて、力つきた様子で艶めかしく項垂れる。
小さな覗穴からその光景を目の当たりにした愛子は、思わず唇を震わせた。
「ママッ!」
四肢をキッチリと固定され、僅かショーツ一枚で水車に囚われた美女こそ、愛子の母、雅子であった。
(どうして、ママがお婆様にお仕置きを受けてるだなんて…いいえ、お仕置きというよりも、コレは…拷問だわ‼)
すぐさま、ドアノブの手を掛けようとした愛子だが、その寸前、彼女の肩を掴む男の手…。
「お嬢様、他人の忍び込み、プライバシーを覗き見るなど趣味がよろしいとは言えませぬぞ」
永年祖母に仕える執事の貝喰だった。
「ご安心あれ、お母様は正当な理由があって、お婆様からの薫陶を受けている最中です」
「こ、これは薫陶などというものでしょうか? 明らかな拷問ですわッ、お、お労しいッ、お婆様にこんな蛮行をすぐにやめさせてください」
愛子は食い下がる。
が、貝喰も常日頃見せる穏やかな紳士の顔を、変貌させる。
「お嬢様、貴女もやはり雅子夫人の娘だ…。お婆様の行為を蛮行だなどと、言葉が過ぎますな。それ相応の躾が必要と思われる…」
貝喰の背後から男らの陰が瞬く間に現れ、愛子に忍び寄る――――。

