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第6章 チームの作戦会議

ステーキを食べながら、話が弾む。当然、話の中心は、あの女。要するに実雅子。運転してきた反町が口惜しそうに、

「いやぁ。ここに来るなら、運転してくるんじゃなかった」

と、話すと、関が、

「運転代行サービスがありますよ」

と、話すと、

「あ、そうだな」

と、話していると、クラフトビールを持ってきた店員が、

「運転代行、手配しておきますよ」

と、請け負ってくれた。お陰で、四人で飲めるとなった重村、反町、斎田、関。

アルコールが入ると、口も滑らかになってきて、またぞろ、実雅子の話。

「人妻っていうのは、モノにはできないだろうな。まして、稼ぐ旦那がついていると」

と、愚痴る反町。紳士という佇まいの反町。実際、苗字からの連想かもしれないが、反町隆史に似ている。反町隆史の方が5歳くらい年下だろうが。

「そうでしょうね。しかし、我々の視線を感じて、ショーツが透けるほど濡れるというのは、相当、濡れやすいか、もしくは、欲求不満かですよ。もし、欲求不満なら、旦那とうまくいっていないということもありえますよ」

と、話して反町の顔を見る重村。苗字からの連想ということで言うと、こちらは、ジャーナリストの重村智計に似ている。とはいえ、重村智計は80歳近い。似ていると言えば、重村智計が早稲田大学の教授としてマスコミに露出していた頃だろう。そのころのイメージには似ていた。そして、その語り口も。

「あのスタイルで、旦那が求めないということはないでしょう。まして、体力的に厳しいという年齢でもないし、旦那が浮気でもして、夜の営みを拒否しているなら別ですが」

と、話したのは斎田。ニヒルな雰囲気の斎田。稼ぎが悪いというのは事実かもしれないが、若い頃はモテただろうことは推測できる雰囲気を残していた。こちらも名前からの連想かもしれないが、気象予報士の斎田季実治の10年後という雰囲気だった。若い頃は斎田気象予報士のような雰囲気だったのかもしれない。