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第1章 プロローグ

夫が使っている書斎のパソコンも確認しました。夫のパスワードは、いつも同じ。4桁ならこれというものがあり、英数大文字小文字を混ぜる場合もこれというものがありました。

忘れないように簡単な語呂合わせ。だから、実雅子も覚えていました。ログインすると、インターネットの履歴を確認しました。並ぶのは、ハウスメーカーからのメール、医療機器メーカーからのメールなどから展開したPDFファイルなど。そして、一昨日の夜の履歴が出てきました。

FANZAというサイト。明らかにアダルト動画。履歴にマウスポインターを合わせると、タイトルやトップの画像などが小さなアイコンで表示されました。

人妻NTR、寝取られた人妻などのタイトル。タイトルをメモした実雅子。

「団地妻 夫以外の男と昼間っからイキっぱなし！！」
「団地妻 旦那には言えない淫らに疼く昼下がり」
「アナタ助けて！夫の留守に自宅で犯された人妻8時間」
「輪姦痴漢電車 14本のチンポに快楽堕ちした若妻」
「凌辱に濡れる人妻～隠しきれない絶頂に犯されて～」
「寝取られ願望 他人棒に狂う妻」
「夫公認！ 私の妻を満足させてください」
「穴ワイフ 森下ことの」
「穴ワイフ 吉岡ひより」
「私は飯場の性処理人妻肉便器 夫の為に、今日も汗臭い男達の精液で汚される」
「嫁の同意をとって寝取らせた話 1 ー群馬県在住 なみさん 31歳ー」
「嫁の同意をとって寝取らせた話 2 ー神奈川県在住 かんなさん 34歳 ー」

までは、メモに書き留めた。それだけでも卑猥な文言の羅列。気分が悪くなって、そこでメモを止めた。リビングのソファに座って、メモを見ながら考えた実雅子。ただ、わからなかったのは、『穴ワイフ』『肉便器』という言葉。