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第6章 チームの作戦会議

「ポルシェ パナメーラに乗って、あの高級住宅地のあの豪邸に住む30歳前後の人妻。夫は歯科医院を開業して大成功。年収1億くらいという話を聞けば、私の妻は、年甲斐もなく間違いなく嫉妬しますよ。重村さんや関君の奥様はどうですか？」

と、話を振る反町。

「うちは、妻より娘が嫉妬しそうですな。この間、やっと結婚して安堵したところだが、婿の稼ぎが芳しくない。小遣いをあてにして里帰りですからね。ま、妻も、そういう話し方をすれば、娘の状態が娘の状態だけに面白くはないでしょうな」

と、苦笑いする重村。

「それは、うちも同じでしょうね。口を開けば家のことですからね。先日も『いつまで賃貸暮らしなの？ママ友も、大学の同窓生も建売でも自分の家だし、分譲マンションでも自分の家なのに』と言って、マイホームを建てた高校時代の同級生を羨んでいましたからね」

と、こちらも苦笑いする関。

「重村さんのところは娘さんもですか。うちも、そうなるかもしれませんね。27歳ですが、結婚相手が見つからない状況です。周囲はどんどん結婚していますから焦っていますし、良縁に恵まれたあの女性を見れば嫉妬するでしょうね」

と、反町はため息を吐いた。

「それは、うちも同じですよ。男ですが、30歳と27歳で、彼女無しというより、恋人いない歴と、年齢がイコールですからね。結婚したいとは言っていても、モテないものは仕方がない。セックスレスだとすると、あんな女性と結婚してセックスしない旦那のほうに嫉妬するでしょうね」

と、苦笑いするのは、斎田。

「恵まれすぎると、羨ましがられ、恨まれるのですよ」

と、真面目な顔で話した反町。少し間をおいて、三人の顔を見回して、

「性的欲求が満たされていないなら、我々が満たして差し上げましょう。そして、我々も満たされたら、それは、Win Winの関係でしょう。あとは、どうすれば、妻や娘、家族が納得するか？」

と、話した反町。