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第7章 情報収集の結果

「ま、若くて綺麗な奥さんだから、お似合いなのだけど。というか、人も羨む美男美女で、おしどり夫婦」

と、心底、羨ましそうな咲和。

「そうなのですね。仲が良いのですね」

と、話を合わせる関。

「そう。いつも、『よしたかさん』『みかこ』って名前で呼び合って、お子さんがいないから、いつまで経っても新婚みたいなのよ」

と、さらっと話す咲和。『よしたか』に『みかこ』か、名前が判明した。できれば、漢字が知りたいが、そこは突っ込むと、不自然だろうと判断した関。あと、子供がいないことも判明した。インポテンツ説を思い出した関。

「お子さんがいないのですか？」

さらっと聞いた関。

「そうなのよ。旦那が聞いた話だと、両方に問題があって、不妊治療の甲斐なく、断念されたそうよ」

と、重大な個人情報も、バカだけに簡単に話す咲和。呆れつつも、「馬鹿と鋏は使いよう」と、嘯く関。

「両方なんですか？」

と、そこに食いついた関。

「そうみたいよ。詳しくは知らないけど、『両方に問題があったから円満に今もおしどり夫婦だ』って旦那が言っていたから。美男美女で、稼ぎもあっても、ままならないものね」

と、笑う咲和。

「不妊治療しても無理というと重症ですね」

と、一緒になって笑う関。

「そうね。確か、奥さんの方は排卵するタマゴの質にも問題があるとかで、何とか卵子を取り出して顕微授精して受精卵は何とかできたらしいわ。でも、戻しても着床しなかったとか。そんなことがあるのね。うちなんか、数回のSEXですぐに妊娠するから、コンドームは必須だけど、それだと、妊娠の心配もないから、毎回、生でできるわよね」

と、卑猥な笑い声をあげる咲和。