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第8章 情報分析会議

「となると、我々としては、どういう動きをしていくかだが」

と、話を動かす重村。一旦、そこで話を区切り、三人の顔を見回して、

「あの女性の、『女』と承認されたい欲求を満たしてやろうじゃないか？」

と、重村が続けた。

「というと、どういう形で？」

斎田が首をかしげながら聞いた。

「最終形は、SEXだよ。それが、最も『女』であることを確認できる。ただ、旦那とどういう状態なのか、そこが気になるが、少なくとも現状では、旦那から『女』として扱われていないから、ああいう行動をするに至っているのだと思うが」

重村が話すと、深く頷いた反町。

「その通りです。旦那から『女』として承認されていれば、あのような行動はあり得ません。最終形はSEX。それは、私も望むところです」

斎田もそれを聞いて頷いた。そして、関も。

「ということは、合意できましたね。最終形はSEX」

と、反町が話した。重村が頷き、斎田も関も再度、頷いた。

「では、そこに至るために、どうすればいいか、考えていきましょう」

反町が話すと、

「そうですね。あの女性の行動パターンで関君の情報でわかっているのは、ゴルフ練習場によく足を運ぶということだ。どこのゴルフ練習場だろう？」

と、話したのは重村。

「そうですね。ゴルフ練習場には毎週2回か3回、2時間程度は通っているということですから。週に4時間から6時間はそこに滞在するとなると、そこで接点を持つのもいいかもしれませんね」

と、納得しているのは反町。

「と言っても、神戸市にはゴルフ練習場は多いですよ。以前からあるアウトドアのゴルフ練習場から、最近、増えたインドアゴルフ練習場もありますからね」

と、関が話すと、

「そうだな。インドアだと、家の近くだろ。どこに通っても大差はない。アウトドアだと気に入った練習場があれば、多少、遠くても通うだろうが。それと、慣れだな。学生の頃から馴染んでいるなら、高校や大学の近く。結婚してから旦那の影響で始めたというなら、旦那と同じところが有力だが」

と、自身もゴルフ愛好家の重村が、可能性を吟味していた。