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第11章 すれ違う男たち

「しかし、いい女でしたよ。あんな爆乳。二度と拝めないかもしれません」

と、佐藤が残念がると、

「そういうな。また会えるさ。このカフェに来るのは、地元民だけさ。わざわざ、遠方からは来ないからな」

と、なだめる清水。

「そうですかね」

と、半信半疑の佐藤に、

「ここに来るのは、お前ら〇〇学院大学の学生と、〇〇女学院大学の学生くらいだ。あとは、地元の住民、あ、あとは、〇ヶ原ゴルフ練習場に来た客だ。それ以外は、まず来ない。だから、リピート率も高い。だから、あの女性も、また来るさ」

と、清水が説明していた。

　　　　ま、その通りだ。誰の話か知らないが、
　　　　〇〇学院大学の学生、〇〇女学院大学の学生と、
　　　　正確にはOBは来るぜ。
　　　　そして、〇ヶ原ゴルフ練習場の利用者だ。

と、〇〇学院大学のOBで、〇ヶ原ゴルフ練習場も利用する重村は頷いていた。

「俺も久しぶりにここに来て、学生時代を思い出そうと思っていたが、それ以外の楽しみができた。しばらく、久しぶりにこのカフェに通ってもいいかもしれないな」

と、清水が話すと、

「そうですね。卒業まで、あと1年10カ月くらいはありますから、僕も通いますよ」

と、話す佐藤。

「また、見たいな。色っぽいアラサーの爆乳とスカートの中」

と、声のトーンを下げて話す清水。頷く佐藤。驚く重村。

　　　　なんだって？爆乳のアラサーで、
　　　　スカートの中を見たいだって。
　　　　あらこんなところに牛肉が♪ということがあるのか。
　　　　間違いない、あの『村上みかこ』という女性だ。

「ちょっとすまないが、その女性は30歳くらいの100センチくらいのバストの黒髪のロングヘアーの清楚な感じのお金持ちの女性じゃないかい？」

わかる範囲の女性の特徴を話した重村。

「ご存知なんですか？そうですよ。30歳くらいで、100センチはありそうな爆乳の黒髪のロングヘアーで、金持ちだと思いますよ。Louis Vuittonのカプシーヌのバッグを持っていましたから」

と、話したのは清水。重村が某ホームセンターとニトリであった話をすると、

「確かに同じ女性かもしれませんね。そう、何人も、同じような人がいるとは思えませんから」

と、清水が答え、佐藤も頷いていた。