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第2章 初めての自慰

なにより衝撃だったのは、アダルト動画では、女性が男性の上に跨って腰を動かしていた。いつもベッドに仰向けに寝て、夫がしたいようにさせるだけで、自分では動くことがなかった実雅子。自分から動くと、SEXを積極的にしていると思われて、夫に軽蔑されるのではないかと不安に思うところもあって、夫に従うことを選んできた実雅子。夫は、私以外にも経験があることはわかっていたし、年上でもあったから、従うことが最善と考えていたけど、それが正しかったのか、セックスレスという現状を考えると疑わざるを得なくなった実雅子。

もし、今後、夫とSEXをすることがあれば、アダルト動画の女性ではないけど、もっと自分から動いた方がいいと思い至った実雅子。もっと、アダルト動画を見て、勉強しないといけないという結論に至った。

その日からアダルト動画を見て、SEXの勉強を始めた実雅子。

男の人は荒々しい行為を好むのかもしれない。少なくとも、夫がこういうアダルト動画を見ているということは、夫はこういう行為を望んでいるということ。夫の性嗜好を理解して、夫に認められたいと思った実雅子。

どのアダルト動画を見ても、夫以外と妻がSEXするという内容のモノばかり。妻の浮気だったり、妻が知らない男に襲われる内容や、夫の職場などで夫の同僚たちに襲われる内容、夫の説得で見ず知らずの男に抱かれる内容で、多くが夫がそれを見ているという内容だった。

FANZAというサイトにはもっといろいろな内容があるのに、夫が見ているアダルト動画は、そういう内容。夫はもしかしたら、私が誰か他の人とSEXするところを見たいのかもしれないとも思ったけど、さすがに、それは、アダルト動画の女性が演じているように抵抗を感じた実雅子。