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わたしの昼下がり
第3章 募る想い
 そんな妄想をしながらオナニーで果てると、いくらか気持ちも落ち着きました。本当にバカバカしい妄想…。ふとひとりで苦笑いしてしまいます。あの男が何者かもよく知らないのに…。あの男には妻がいるのかいないのか…年齢すらよくわかりません。わたしよりも、そして夫よりもたぶん年上でしょうけど、あの『強さ』は年齢をわからなくします。そう…確かなことはあの『強さ』。わたしを何度もアクメさせたオスとして『強さ』…。

 あの男が次に来るはずの〇日の欄の隅に小さく印をつけたカレンダーを眺めてため息をつきます。まだまだ遠い先…。自分の指ではあの男のそれのかわりになどならないと思っていても、また指がパンティの中に伸びてしまいます。いつにないぬめりを指先に感じてわたしのカラダがあの男を待ち望んでいることを感じます。そしてわたし自身も、あの男とまぐわうことを待ち望んでいることを。夫や娘に対する後ろめたさを何も感じることもなく…。

 わたしのオナニーはいつまでも続きました…。それでも身体の疼きはすぐにぶり返してしまいます。夜も更けて夫や娘と川の字になって寝ていても…。

 『またお邪魔してもいいですよね? 奥さん』

 あの男はそう言ってくれました。夫は残業と長距離通勤で疲れ果てて、布団に入ると今日も早々に寝てしまいます。背を向けて寝ている夫に話したくなります。

 『わたしね、家に来たセールスマンをくわえ込んでセックスしたの。それで何度もアクメしたの。あなたとのセックスではアクメしたことなかったのに。あなたは何も知らないのでしょうけど…。それでね、また来てセックスしてくれるって言ってくれたのよ…』

 男の言葉を何度も思い返します。そしてあの男の声を頭の中に甦らせて勝手に会話を作り上げます。

 『奥さんの膣内《なか》、気持ちよかったですよ…。こんなに気持ちのいいお〇んこなのに、ほとんど使われていないなんてご主人もったいことなさってますね』
 『そうなんです。だから、お好きなだけ何度でも使ってください。そうでなかったら、わたしいよいよおかしくなってしまいます…』

 もう昼まで我慢できません。わたしは夫と娘が寝ている横で声を殺して自分を慰めました。
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