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わたしの昼下がり
第4章 開く
 目線を上げて空を見ると確かに暗くなっていて雨が降りそうでした。男はこの前と同じくらいの時間に来ると言っていました。そのとおりであれば午後1時頃。まだ5、6時間もあります。

 (ああ、もう…。もう家にはわたししかいないのに…)

 夫はもちろん娘たちもまだ会社や学校に着いてもいない頃合いから、わたしはソワソワとしていました。布団をたたみ押し入れに仕舞いました。掃除機を掛けました。わたしはお風呂でシャワーを浴びました。そして新しく買ってタンスの奥にしまっておいた下着を身につけたのでした。

 (服は何を着たらいいかしら。いっそのこと下着姿で迎えたら喜ぶのかしら…)

 下着姿よいうのもあまりに浅ましく、かえって男の興をそぐものと思いとどまりました。わたしは着ていたワンピースにもう一度袖を通しました。

 (もう近くまで来ていたりしないのかしら…)

 カーテンの隙間から外を覗くと雨が降り出したようでした。

 (お昼は食べて来るのよね…)

 わたしは軽くお昼を食べました。そして念入りに歯を磨き、軽くお化粧をしました。血色はよかったので口紅を引くのは止めました。お昼を告げるサイレンが聞こえてきました。ふとわたしは股間にぬめりを感じました。慌ただしく服を脱いでシャワーを浴び石鹸をヘアで泡立ててぬめりを洗い流しました。とても人には見せられな格好で…。もうすっかり敏感になってしまっていて、ぬめりを洗い流しているだけなのに声が漏れそうになりました。

 お風呂場から出て服を着ていると、玄関のドアの新聞受けから音がしました。音の様子からして□田さんが回覧板を入れていったようでした。たまにお喋りをしていくこともあるので、呼び鈴を鳴らされずに済んだことに胸を撫で下ろしました。でも、それも束の間、わかっていることとは言え、□田さんが家にいることが意識されました。

 (あの男…△井が□田さんと鉢合わせしませんように…)

 そのとき呼び鈴が鳴らされました。まだ12時半です。もしかして□田さんがお喋りの相手を探して訪ねてきたのでは…。

 わたしは足音を潜めてドアに近付き覗き窓から様子を窺いました。△井でした。わたしは急いで鍵を開けドアを薄く開きました。わたしと目が合って△井は薄く笑います。わたしがチェーンを外すとドアを開けて身体を滑り込ませてきました。わたしは急いで鍵を閉めました。
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