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わたしの昼下がり
第20章 もうすぐ夏休み
 「いつでもよろしいんでしたら、じゃあ…25日にしましょうか。25日は〇曜日なので、ボクも終日外回りしていていい日なものですから。25日に決めちゃいましょう。ああ、もちろん、いつものように、急なご予定が入ったらそれはそれで結構ですので」
 「あの…時間は…」
 「ああ、そうそう、それも決めないとね」

 △井が手帳に挟んであったチケットを見ています。

 「1回目の上映開始が9時15分、2回目が12時45分、3回目が16時15分ですね。あんまり朝っぱらからというのもせわしないし、3回目だと、ちと遅いか…。昼飯どきにかかっちまうが2回目でどうです? お家で早めにお昼食べていただいて」
 「はい…25日のお昼ですね」
 「じゃ、よろしくお願いします。楽しみですね。奥さん、あの辺に、行きつけの連れ込み旅館でもご存じありませんか?」
 「そんな…」
 「はは、冗談ですよ…じゃあ、7月25日の2回目、12時45分っていうことで。だから、まあ、ちょっと前からうろうろしていますから。どこでヤるかはちゃんと見当付けておきますよ。2時間はたのしめるでしょう。さて、そうと決まれば、本日の2回目に参りましょうか…」

 △井は『鑑賞券』と書かれたチケットをわたしに渡しました。

 「3枚ありますけど…」
 「どうしても、一緒に観なきゃいけなくなることもあるかもしれないじゃないですか。いいんですよ、どうせタダなんですし」

 そう言うと、たばこを灰皿でもみ消しました。

 「ちなみに…」
 「何か…?」

 △井がカレンダーをめくって見ています。

 「8月1日のところの『ト』というのは?」
 「『ト』…。あ…」

 『ト』というのは『登校日』のことです。半日ですが、夏休みの宿題の進み具合の確認などをする日です。さっきはカレンダーの7月のところだけを見て、『登校日』のことを忘れていました。

 「娘たち、お昼には帰ってきますけど…」
 「なんだ、そんないい日があるなら早く言ってくださいよ。ご主人はいつもどおりお仕事でしょう? 2時間よりは長くたのしめるじゃないですか…」

 △井がニヤリと笑いました。

 「もちろん映画も予定通りでいいですよね? 奥さんとそういうところでおまんこしたいと思っていたんですよ」
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