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わたしの昼下がり
第21章 連れ込み旅館で(1)
『潮騒の間』は廊下の奥から二つ目にありました。途中の部屋からは、人の気配…女の人の声が漏れてきます。
「ふふ。さっき下見がてらこの辺をブラブラしたんですがね。路地ですれ違ったのが、会社のOLとその上司っていう風情でね。あの二人かもしれないな。靴箱を開けて履いていた靴を見ればわかるんだが…」
わたしの過去を知っているかのような物言いに、顔が火照りました。
「まあ、こんなところで、あれこれ詮索するのは野暮っていうものですね」
△井が『潮騒の間』の鍵を開け一緒に中に入りました。古い畳と洗剤の混ざったような匂いがしました。
「思っていたよりも埋まってましたが、まあ、よかった。それにしても、海辺でもないのに『潮騒』とは風流ですね」
畳に腰を下ろした△井がネクタイを緩めます。
「かわいい娘さんたちですね。奥さんによく似ていらっしゃる。きっと美人になりますね」
△井が早々と裸になります。
「おかあさんも今日はまた一段と素敵でいらっしゃる。ちゃんとおめかしもなさって。なにせデパートでお買い物ですからね」
『おめかし』した理由は、確かにそうです。表向きの…。
「あ、そうそう、お母さんがちゃんとデパートに行った印にと思って、菓子折り買っておきましたから。皆さんで召し上がってください」
△井がデパートの袋を提げていた理由がわかりました。
「すみません。ありがとうございます」
「いや、なに。できるだけ長い時間、奥さんとたのしみたいですからね。お手間を減らせればと思いまして…」
「お代は…」
「そこまで野暮じゃありませんよ…」
袋を置くと、隣の部屋からも声が聞こえてきました。
「あちらは、若妻さんと間男か…。歳の頃は奥さんと同じか少し下…。皆さん、昼間っから他人棒で浮気マンコをたのしんでいらっしゃる。負けていられませんね」
そう言いながら△井がお風呂場へ行き蛇口をひねります。
「ぬるいな。まあ、こんなもんか」
桶で受けると身体にかけています。
「暑かったでしょう。奥さんもどうぞ」
時間があまりないのはわかっています。わたしも服を脱いで△井に続きました。△井が桶でお湯を肩からかけてくれました。石鹸を手に取ってわたしの胸からお腹に塗り付けると、自分のからだにも同じように塗り付けました。
「ふふ。さっき下見がてらこの辺をブラブラしたんですがね。路地ですれ違ったのが、会社のOLとその上司っていう風情でね。あの二人かもしれないな。靴箱を開けて履いていた靴を見ればわかるんだが…」
わたしの過去を知っているかのような物言いに、顔が火照りました。
「まあ、こんなところで、あれこれ詮索するのは野暮っていうものですね」
△井が『潮騒の間』の鍵を開け一緒に中に入りました。古い畳と洗剤の混ざったような匂いがしました。
「思っていたよりも埋まってましたが、まあ、よかった。それにしても、海辺でもないのに『潮騒』とは風流ですね」
畳に腰を下ろした△井がネクタイを緩めます。
「かわいい娘さんたちですね。奥さんによく似ていらっしゃる。きっと美人になりますね」
△井が早々と裸になります。
「おかあさんも今日はまた一段と素敵でいらっしゃる。ちゃんとおめかしもなさって。なにせデパートでお買い物ですからね」
『おめかし』した理由は、確かにそうです。表向きの…。
「あ、そうそう、お母さんがちゃんとデパートに行った印にと思って、菓子折り買っておきましたから。皆さんで召し上がってください」
△井がデパートの袋を提げていた理由がわかりました。
「すみません。ありがとうございます」
「いや、なに。できるだけ長い時間、奥さんとたのしみたいですからね。お手間を減らせればと思いまして…」
「お代は…」
「そこまで野暮じゃありませんよ…」
袋を置くと、隣の部屋からも声が聞こえてきました。
「あちらは、若妻さんと間男か…。歳の頃は奥さんと同じか少し下…。皆さん、昼間っから他人棒で浮気マンコをたのしんでいらっしゃる。負けていられませんね」
そう言いながら△井がお風呂場へ行き蛇口をひねります。
「ぬるいな。まあ、こんなもんか」
桶で受けると身体にかけています。
「暑かったでしょう。奥さんもどうぞ」
時間があまりないのはわかっています。わたしも服を脱いで△井に続きました。△井が桶でお湯を肩からかけてくれました。石鹸を手に取ってわたしの胸からお腹に塗り付けると、自分のからだにも同じように塗り付けました。

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