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テレクラ
第18章 第十八話
 「なんで来たんですか。なんで電話に出ないんですか」原田が下車すると絵梨花が詰め寄ってきた。今日は上下おそろいのピンクのスエットを着ている。顔色がすこし悪い気がした。
 「もしかして体調わるいのか。」原田は絵梨花の問いを無視していった。
 「それは」
 「もう逢えない。それはわかった。理由は訊かないけど直接いってくれ。ホントにもう逢えないのか。そういわれたら帰る」しつこいとストーカーと思われたくない。身を引く覚悟はしている。だが昨日の今日での心境の変化はしりたい。
 「それは」絵梨花の口癖だ。それは。否定ではない。なにかをいいたいのだ。しりあって一週間。逢ったのは昨日がはじめてだがわかる。
 「いえないのなら、今日は帰るよ。また気が変わったら連絡してくれ。」
 「えっ、あっ、いや。待ってください。話はしたいです」しょうがなしにではない。それを求めている。ただの願望かもしかないが。
 「車の中で話そうか」
 「それは。あっ、付いてきてください」そういって絵梨花が歩きだす。原田は付いていく。歩いて五分ほどでここですと絵梨花にいわれた。MARAGANightHotelの看板。ラブホではない。ビジネスホテル風のホテル。絵梨花は扉を開けるフロントがない。二機のエレベーターがあった。絵梨花は左のエレベーターをカードキーで操作した。エレベーターのに乗る。絵梨花は建物にはいってから一言も口を訊かないので原田も黙っていた。エレベーターを降りる。偶然なのか昨日のラブホとおなじ406号室の扉を絵梨花は開けた。ひとり暮らしをする定番の六畳のワンルーム。段ボールが部屋に積まれている。引っ越し直後のようだ。

 「ここは寮です。」
 「そういうことか」つまりアイドルになるために転校した。ここに絵梨花が住むということだ。
 「部外者が部屋に、はいってもいいのか」そういうと絵梨花がいきなり抱き着いてきた。いい匂いがする。駐車場では気づかなかったが長い黒髪が濡れている。シャワーを浴びたあとなのだろう。
 「逢いたかったです」
 「なんだそれ」そういいながら原田は絵梨花を抱きしめ。「今日は逢えない、もう逢えないってなんだよ」笑った。
 「今日逢えないのは英雄さんのせいです。」
 「なんで」
 「予定日じゃないのにあの日になりました。昨日英雄さんと色々したから身体がびっくりしたんです」
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