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誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン
木造の店内に、かすかに香る古い革とオイルの匂い。
私は椅子に座らされ、後ろ手に革の手袋を結ばれたまま、微かな緊張と熱の中にいた。

男性客の視線が、私の腕の縛り目にじっと注がれている。
その熱心さに、説明する勇くんの声がどこか頼もしく響いてくる。
けれど私は、彼ではなく、もう一人の来訪者の気配に心を奪われていた。

彼女――その女性は無言のまま、音もなく私の横へと忍び寄る。
香水ではない、記憶の底をくすぐるような、曖昧で懐かしい香り。
囁きは、吐息のように耳元で揺れた。

「可愛い…ね。サ・ヤ・カ・せ・ん・せ・い。」

心臓が跳ねる。なぜ彼女が知っているの――?

驚愕に包まれた瞬間、誰にも気づかれぬ小さな“カシャ”という音がした。
空気の奥で、シャッターが静かに切られたような――それは私の想像だったのか、それとも…。
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