この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン
客たちが去り、夜の静けさが店に舞い戻る。
私はそっと息をつき、緩やかに椅子から立ち上がった。
二階の部屋で交わした、あの甘い時間――
中断されたまま、まるで夢の途中で目を覚ましたよう。

勇くんは何も言わず、ただ私を見送る。
その瞳の奥に、どこか寂しさが滲んでいた。
私は振り返り、微笑む。

「来週のレッスン、楽しみにしてるわ」

そのひとことに、彼の頬がわずかにゆるみ、
小さな光が戻る――
…ほんと、あの子、可愛い。

アパートに戻ると、ほっと肩の力を抜いた。
玄関の灯りに包まれてスマートフォンを見ると、見知らぬ差出人からのメール。
丁寧な挨拶文と、いくつかの添付写真。

指が震えながら画面を開くと、そこには――
店の椅子に座る私、
後ろ手に縛られたままの姿、
無防備に晒された背中、揺れる髪、慌てた表情。

心が冷たく波打つ。
誰が、いつ、こんな写真を?

あの女。
彼女しか、いない。

続けて届いた、もう一通のメール。
本文には、短い一行だけ。

「ご安心ください。あれは、ただの思い出です。」

まるで、囁くような文面。
優しさに似た不穏な香りが、指先から全身へと広がっていった。
/57ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ