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誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン
と、その時だった。
静けさを裂くように、玄関のチャイムが響いた。
まるで運命が扉を叩いたかのように――

私は恐る恐る扉を開けた。
そこに立っていたのは、見覚えのある女。
グラマラスなドレスに包まれた肢体、
高いヒールのかかとが床を優雅に打ち、
金のアクセサリーがほの暗い廊下の灯りに揺れた。

「こんばんは、紗也香先生」

彼女はそう言って、柔らかく微笑んだ。
その声は、甘く、どこか懐かしさすら感じさせるのに――
私の心をざわつかせた。

「リザ…と申します」
名乗ったその名前が、私の胸に静かに降りてくる。
彼女は私を上から下まで一瞥し、ふと目を細めて言った。

「今夜のあなた、とても綺麗」

褒め言葉に、私は思わず顔を伏せた。
胸の奥がくすぐられるようで、でも逃げ場がなかった。
緊張と羞恥で喉が乾く。

リザは、一枚のメモを渡してきた。
「明日、ここに来てくださる? 大切な時間になると思うわ」

彼女はその言葉とともに、
繊細な紙袋――中には衣装のような布の感触――を私に手渡した。

一言も無駄にせず、彼女はくるりと背を向け、
まるで最初から風に溶けるように、その場を去っていった。

私はただ、玄関に立ち尽くしていた。
袋を抱きしめたまま、リザの残した香りと、胸のざわめきに包まれて。
落ち着かない――でも、抗えない何かが、私の心を引き寄せていた。
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