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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
夏場の入浴のこと、皆そう長風呂になるわけもない。
姪、叔母、そして義叔父。
私は何食わぬ顔をしてリビングでテレビを見ていたが、心中ではそれぞれの入浴時間がどのくらいになっているのか、壁掛の時計を何度も見やりながら気にしていた。

結果、明らかに最後に入っていった義叔父だけがやけに時間をかけているように思えた。
私の期待心がますますどす黒さを増して膨らんでゆく。

皆がなんとなくリビングに顔を揃え、めいめいテレビに見入ったりダベったりしている。
歯、磨いてくるかな。
誰も気に留めるはずもないのになんとなく黙って動くのが気恥ずかしく思えて、無駄にひとりごちながら私は脱衣室に向かった。

誰も見ていないのを確かめたうえでそっと後ろ手に引き戸を閉める。
洗面台に置いてある歯ブラシを手に取り、歯磨き粉をつけて口に含んだのち、私は洗濯物入れをチェックするべく屈み込んだ。

自分が先刻脱ぎ置いた下着たち。
見た目なんの異状もないが、私は自分のスマホで写真を撮ってあった。
バスタオルやTシャツなどに覆われ、さりげなくはみ出ているブラジャーのベルト部分。
見比べてみると微妙にはみ出ている長さが違う。
全身に鳥肌が立つような高揚を感じる。

バスタオルをよけ、その下に小さくくるんで置いてあったパンティをあらためて手に取る。
この上と中に、よく見ないと気付かないほどに小さなティッシュの破片をしのばせておいたのだ。

それが、ない。
私が入浴した後で、間違いなく他の誰かがこのパンティを取り出したということになる。

広げてもほんの小さなその布切れを、さらに裏返してみる。
われながら恥ずかしくなるほど粘度の高い蜜液がこびり付いた股布部分。
これまた私が仕込んでおいた、よく見なければ絶対気づかない極細の抜け毛が、くるみ込んであった箇所になかった。

取り出しただけに留まらない。
その人物は、間違いなく裏返したのだ。
この股布部分をおそらくはじっくり見たのだ。

叔母や姪がこんなものに興味を示すはずがない。
間違いなく、これは義叔父のやったことだ。

そして悟られたのだ。
私がさっき雑木林で、義叔父に身体をまさぐられながら興奮しきっていたことを。

確証を得て、私はその場で立っていられずよろめきそうになるほど膝が震えだした。
義叔父の欲情の対象になっているという確信が、私の心を支配していた。
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