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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
彼は叔母の伴侶なわけだから、そうはいっても義父とたいして年齢も違わない。
ただ物心がついて義父とのすきま風を自覚し始めた頃から優しい彼の存在は救いだった。
会うたびちょっかいを出してじゃれることで私は心の渇望を満たしていたように思う。

風向きがちょっぴり変わったのは中学生になった頃だった。
この時のように皆が実家に集まっていた際、たまたま風呂上りにそうと知らずに彼が脱衣室に入ってきたのだ。

私はとっさの思いつきで「ばぁーーっ!!」と嬌声を上げながら身を覆っていたタオルを拡げてみせた。
子供のいたずら心の延長線。単なる悪ふざけのつもりだった。

だが次の瞬間、私は心臓が軽く音を立てたかのような衝撃を受けた。
驚いた様子の彼の表情がみるみる固まり、そのくせ視線は私の全身をまるで舐め回すように瞬時に走ったのだった。
それは明らかに「男」の目つきであると当時の私にでも理解できた。

我に返って彼がいったん視線を外すまで数秒かかったと思う。
だがそれはとてつもなく長い時間のことのように思えた。
私は反応できないまま全身を彼の眼前にさらし続け、視姦される状況に身を任せてしまったのだった。

うろたえながら「ごめん」とつぶやくくせに彼の視線はまだ私の身体に向けられそうになる。
私もそこで初めて「いいもの見たでしょー」などとおどけてみせて、タオルで身を隠し彼を追い出して扉を閉めた。

その後一家団らんの時間を過ごしながら、お互いにその出来事に触れようとすることはなかった。

小学校の高学年に差し掛かって、自分の身体の発育がやや早いことは自覚していた。
口さがない同級の男子に胸がデカい、などとはやされることもあったりしたが
それはまだ子供同士のおふざけ感覚であったことと思う。

とっくに初潮も済んでいた。
下着のカップサイズは既に大人並みのものを身に着けていた。
うっすらとではあったが、下腹部には淡いヘアも生え始めていた。
そんな自分の身体が、既に大人の男の興味を引くものなのだということを悟った。


そしてその夜。
トイレに入って用を足そうとした時に、私はパンティの股布がひどく濡れているのに気付いた。
頭の中で、聞きかじった知識と自身の感覚とが明確に結び付いた。

私は彼の視線を奪ったことで激しく興奮していたのだ。
そのトイレの中で、私は初めての自慰を覚えた。


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