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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
広々と住んではいるものの、至るところ荷物だらけのこの家。

2階には祖母がベッドを置いている寝室の他にもう2部屋あったが、ひとつは物置部屋と化していてもうひとつは狭い4畳半。
義父と妹がそこに自分たち用の布団を敷いてしまっていたので、私は1階で雑魚寝を決め込もうとしていた。

皆既にそれぞれの部屋に散っていて、静まり返った階下には私ひとりしかいない。

だが私はそこで静かに扉の内鍵をかけた。
万が一誰かが近づいてきても大丈夫。
密室となった空間で安堵を得つつ、私は明確な意図を持って指先を動かし始めた。

秘裂をうっすらなぞった時に知った淡い心地よさに、妖しい期待が頭をもたげていたのだ。

溝の入口を閉じ合わさって覆う肉襞にこわごわと指先を潜り込ませると、襞がくつろげられて内奥に溜まっていた粘液がこぼれ出る。
こんなに、、と自分の興奮をさらに思い知らされ、鼻息が弾む。

粘液のぬめりはお尻の谷間まであふれ出ていた。
面積を確かめるように少しずつ前後になぞり立てていく。
そして
弾んでいた呼吸が一瞬詰まるような目くるめく感覚を得た。
秘裂の割れ目の先頭にひっそり膨らんでいた肉芽にそれと知らずして指先がたどり着いたのだ。

内腿が引き攣るようにわななく。
そっと指先で触れたり、離したりするたびに得も言われぬ心地よさが下半身を突き抜ける。

本能的な学習なのだろうか、私はいつしか肉芽の周辺を撫で回したり擦り上げたりを繰り返し、さらには空いている左手で前ボタンを外し、自らの乳房にも手を伸ばしていた。

誰に教わったということもないのに、私は右手で肉芽を擦り秘裂をなぞり、そして左手で両の乳房を揉みしだいたり先端の蕾を摘まんでみたりという行為に没頭していた。
何かで見知ったことのある淫らによがり喘ぐ女の姿そのものになっている、と思った。

もはや鼻だけでは呼吸できなくなっていた。
荒ぶる吐息がうっかり声にならないように、唇を半開きにして力み、少しでも小出しに吐き出そうとしていた。

全身が、そして頭の中が快感に支配され、制御が利かなくなっていた。
ゴールを知らずにいるのだから自ら見舞う手指の刺激も手加減を知らないものだった。
もうやめられなかった。
脳裏に、義叔父に視姦されていた光景を思い浮かべていた。

そうして。
その夜、私は初めてとなる自慰で幼い絶頂を得たのだった。
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