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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
周囲に親族が居並ぶ中、若い義姪の乳房に触れてしまっている状況をその時彼はどう思っていただろうか。

妻である叔母に見咎められでもしなければ、他には誰もことさらその状態を気にもしないだろう。
赤ちゃんをあやしているだけなのだから。

純粋に甥っ子を可愛がるために身体を揺すっているというていで、私はさらに身を寄せ彼の手首に乳房の先端を押し付けていった。
彼は拒まないのか、赤ちゃんを気にして動けないのかじっとしたまま。
先端は彼の手肌にたったTシャツの布1枚越しに押し当てられ、心の高揚も相まって硬度を帯びるようになっていた。
おそらく彼にもその存在は知覚できていたころだろう。

赤ちゃんの身体の下で、死角となった密着箇所。
そこで彼が赤ちゃんを持ち替えようとするかのような自然な動きで、乳房に当たる手の位置をずらした。
右手の指が何本か私の乳房に押し当てられ、柔らかくめり込む。
そして指先がほんの一瞬、その先端を擦るようにかすめた。

意図的にやったのだろうか。
私の全身に電流が走った。
既に潤みを自覚していた秘裂はおそらくとっくに口を開けていたのに違いない。
彼の指先を感じた瞬間、とろみを帯びた粘液がこぼれるように分泌されたことを悟った。

身体が熱い。
平静を保とうと思うのに頬が赤らんでしまっているように感じる。
あどけない表情で見上げる赤ちゃんの陰に隠れて、大人の手指の感触を乳房に受けて私は内心恍惚としていた。

彼がどう感じているかはわからなかった。
ただ、押し付けられる乳房から手を離そうとする意図は見受けられなかった。
赤ちゃんがぐずり出し諦めて手放すまで、私の乳房は彼の手指に触れられ続けていた。

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