この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
巫女は鬼の甘檻に囚われる
第20章 呪いの侵食

「鬼王さま」

 鬼の影から現れた式鬼(シキ)が、背後から静かに声をかけた。

「どうした」

「呪いの出処が森にありました。やはりさらった人間の女を境界へ幽閉し、モノノ怪に喰らわせていたようです」

 式鬼は恭しく頭を下げ、報告を続ける。

 鬼は呪いの相手をしながら、式鬼の話を聞いた。黒い鎖がさらに締め上げ、呪われたモノノ怪が地面に叩きつけられる。

「その境界から、呪われた奴らが解放されたというわけか」

「はい。これを謀った首謀者ですが…」

「いい、予想はつく」

 式鬼の言葉を遮った鬼王の視線が、花街の妓楼(ギロウ)の屋根に向けられた。


「──…主犯はお前だな、大蛇(オロチ)」

「……フッ」


 屋根に座る青白い顔の青年が、口の端を歪めて笑う。

 青年の目は蛇と同じく細く、白髪が生ぬるい風に揺れていた。



/200ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ