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巫女は鬼の甘檻に囚われる
第10章 赤い痕

以前のような鋭い敵意が薄れ、代わりに複雑な感情が揺れている。
この鬼が人喰いではないと知った今、彼女の心に生まれた罪悪感と、鬼への新たな視点がそこにあった。鬼はそれを敏感に感じ取り、口元に嘲るような笑みを浮かべた。
「どうした? 俺にすべてを捧げたくなったのか?」
その挑発に、巫女の瞳が一瞬揺れる。彼女は快楽に染められそうな頭で、必死に思考を繋ぎ止めた。
(そうではないっ……ただ、もう少し、きちんと、この鬼について知りたいだけ)
彼が800年もの間──探し続けている物
彼の孤独
彼の欲望の根源
それを知りたいと、彼女の心は囁いていた。だが今、口から漏れるのは、抑えきれぬ喘ぎ声だけだった。
「ん‥‥っ‥‥ちが‥‥ぁぁっ‥‥‥違い、ます‥‥//」
「ふっ……強情な女だ」
彼女の否定は弱々しく、鬼はそれを聞いて低く笑った。
彼は自らの下衣を緩め、天に向けて猛ける屹立を露わにする。
「‥いけません‥‥っ‥‥こんな、明るい中でなど‥‥!」
「そうか?」
彼女の懇願は虚しく、鬼は彼女の腰をグイと引き寄せた。
昼の強い光が縁側を明るく照らし、巫女の白い肌と鬼の漆黒の着物が鮮明に浮かび上がる。
グチュ....!
鬼の先端が彼女の秘裂に触れ、ゆっくりと押し入った。
「んああっ‥‥//」
巫女の身体が圧倒的な質量に怯えて、痛みと熱が同時に襲う。
しかし驚くべきことに、彼女の媚壁は以前よりも柔らかく、鬼の屹立に絡みつくように収縮していた。
鬼はそれを感じて、低く唸る。
「お前の身体……っ、俺を悦ばせるようになってきたな」
二人の繋がっている部分は明るく照らされ、鬼の視線がそこに注がれる。
見られている。それを知る巫女の顔は羞恥で真っ赤になり、涙が頬を伝う。

