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巫女は鬼の甘檻に囚われる
第10章 赤い痕

「隙間もないほど……俺の印で埋まったな」
「はぁっ‥‥はぁっ‥‥‥はぁっ‥‥」
鬼は満足げに呟き、巫女の胸の頂きを指で弄ぶ。
「‥ッッ‥‥ぁぁん//」
「身体も熱くなっているようだ」
そして頂きの敏感な突起を口で吸い上げ、ザラリとした舌で押し潰した。左右の乳房に交互に喰らいつき、ねっとりとした唾液と繊細ないたぶりで胸だけでなく巫女の下半身にまで熱い疼きを与えた。
「ああんっ‥‥はぁっ‥‥あああ‥‥」
巫女の身体がガクガクと震え、喘ぎ声が抑えきれずに漏れ出る。
サァァァ───
ちょうどその頃、境界の風景が静かに移り変わり始めた。
朝の光が強くなり、縁側の木目を照らす光が金色から白熱した輝きへと変わる。
遠くの森では、朝霧が消え、木々の葉が昼の陽光を浴びたように鮮やかに揺れた。花をつけないはずの木に咲く小花が、まるで生きているかのように光を反射し、夜行性の鳥がなおも青空を飛び交う。
鬼の創り出した偽物の陽光が、淫靡な場面を一層鮮明に浮かび上がらせた。
「…………?」
そこでふと、鬼は巫女の瞳に映る感情を見た。

