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午後四時までの性隷
第9章 初対面までの道
視線の先にある時計の針を見ると、最後のメッセージのやり取りから一時間が経っていました。
「時間の許す限り待ってます」
榎木さんのあのメッセージが頭の中にちらつきます。
バッグをひったくるように携え、私はパンプスをそそくさと履き、家を出ました。
その瞬間です。
お隣の奥様が、玄関脇の植え込みに水をあげていました。
「あら!お出かけ?」
いつもなら自然とお返事ができるのに、つい口ごもってしまいました。
「今日も素敵ねぇ」
奥様の何気ないひとことだったと思いますが、今の私には氷の刃のように心に突き刺さります。
「と…とんでもないです。ちょっと…そ…そこまで…」
「そのスタイルなら、もしかしてMデパートかしら?今日、折込チラシが入ってたものね」
やはりいつもより気合の入ったファッションを、女性というものは見逃してくれません。
「え…ええ」
「じゃあ、私もご一緒していい?」
「えっ?!」
まさかそんなことを言われると思っていなかったので、普段なら決して出ないトーンで声をあげてしまいました。
私の反応を察したのでしょうか、奥様が即座に遠慮します。
「でもねぇ。これから支度したらお待たせしちゃうから、やめておくわ」
「そ…そんなこと…」
「いいのいいの。一人でのんびり見て回りたいわよね。ごめんなさいね。行ってらっしゃい」
屈託のない奥様の笑顔に、なぜか怖さを感じてしまう自分がいました。
「時間の許す限り待ってます」
榎木さんのあのメッセージが頭の中にちらつきます。
バッグをひったくるように携え、私はパンプスをそそくさと履き、家を出ました。
その瞬間です。
お隣の奥様が、玄関脇の植え込みに水をあげていました。
「あら!お出かけ?」
いつもなら自然とお返事ができるのに、つい口ごもってしまいました。
「今日も素敵ねぇ」
奥様の何気ないひとことだったと思いますが、今の私には氷の刃のように心に突き刺さります。
「と…とんでもないです。ちょっと…そ…そこまで…」
「そのスタイルなら、もしかしてMデパートかしら?今日、折込チラシが入ってたものね」
やはりいつもより気合の入ったファッションを、女性というものは見逃してくれません。
「え…ええ」
「じゃあ、私もご一緒していい?」
「えっ?!」
まさかそんなことを言われると思っていなかったので、普段なら決して出ないトーンで声をあげてしまいました。
私の反応を察したのでしょうか、奥様が即座に遠慮します。
「でもねぇ。これから支度したらお待たせしちゃうから、やめておくわ」
「そ…そんなこと…」
「いいのいいの。一人でのんびり見て回りたいわよね。ごめんなさいね。行ってらっしゃい」
屈託のない奥様の笑顔に、なぜか怖さを感じてしまう自分がいました。

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